AVSシステム概要

SパッケージにAVS* を標準設定しました。
AVSは,応答性に優れた新開発のモノチューブ式ショックアブソーバーの減衰力を,運転操作や路面状況に応じて4輪独立にコンピューター制御で切り替えることで,「快適な乗り心地」と「優れた操縦性・安定性」の両立を高い次元で実現しました。
一般的に,ショックアブソーバーの減衰力を低くした方が路面からのごつごつした振動を吸収し,乗り心地が良くなります。しかし,高速走行時や制動時,旋回時などでは車体の動きが大きくなったり,うねった路面や大きな段差を通過した際などでは振動の収まりも悪くなってしまいます。
AVSは,市街地などの通常走行時は減衰力を低めに設定し,乗り心地を優先します。そのうえで,車速を高めたりブレーキ操作やステアリング操作といった運転操作に応じて,減衰力を高めに切り替え,操縦性・安定性を高めます。
さらに,路面状況によって車両にあおり(ばね上共振)が生じた場合も減衰力を高めに切り替えます。
あおりはGセンサーの信号を処理することにより判定され,最新の制御理論である非線形H制御理論を用いて「自然で滑らかな走行感」を実現する減衰力に制御しています。
AVS用のショックアブソーバーは,減衰力を9段階に切り替えます。
アブソーバーコントロールスイッチにより,2種類のモードを選択可能としました。
参 考
Adaptive Variable Suspension System

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ピストン部アブソーバーオイルの流れ

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