構造と作動

トヨタエレクトロマルチビジョンシステム

トヨタエレクトロマルチビジョン

  1. 基本操作
    1. パネルスイッチ操作(コントロールパネル)
      1. マルチディスプレイの表示画面は,オーディオモード画面・エアコンモード画面・情報モード画面・TVモード画面・ナビゲーションモード画面などから構成されており,各モード画面はマルチディスプレイ周辺に配置されたパネルスイッチから呼び出すことができます。
    2. タッチスイッチ操作
      1. 各モード画面(オーディオ・エアコンなど)を呼び出した後の操作は,マルチディスプレイ画面上に表示されたスイッチ枠を直接指で触れることで入力ができるタッチスイッチによって行います。
    3. 音声操作(販売店装着オプション設定の音声操作対応機器接続時)
      1. 音声認識発話ボタンを押して画面上に音声認識マークが表示された後,マイクロホンに向かって発声することにより,ナビゲーションモードおよび情報モード画面の呼び出しなどの各機能操作を行えるものとし,使用性の向上をはかりました。

  2. 機能
    1. 画質調整モード
      1. パネルスイッチの「画質・消」スイッチを押すことにより,画質調整モード画面に移行し,画質の調整を行えるものとしました。なお,TV映像表示画面およびDVDモード画面では色合い・色の濃さ・コントラスト・明るさの4項目,その他の画面ではコントラストおよび明るさの調整を行うことができます。
    2. オーディオモード
      1. オーディオ再生時に,パネルスイッチの「オーディオ」スイッチを押すことにより,オーディオモード画面に移行し,音楽ソース(ラジオ・テープ・CD・MDなど)の状態表示を行うとともに,画面上に表示された各タッチスイッチをタッチすることにより,オーディオシステムの各操作を行うことができるものとしました。なお,詳細はオーディオシステムを参照してください。(参照先 オーディオシステム−構造と作動
    3. エアコンモード
      1. パネルスイッチの「エアコン」スイッチを押すことにより,エアコンモード画面に移行し,エアコンの作動状態表示および操作を行えるものとしました。なお,詳細はヒーター & エアコンディショナーシステムを参照してください。(参照先 ヒーター & エアコンディショナーシステム−構造と作動
    4. TVモード
      1. パネルスイッチの「TV」スイッチを押すことにより,TV映像表示画面に移行し,TV放送の表示画面を表示します。また,TV映像画面表示中に,パネルスイッチの「オーディオ」スイッチを押すことにより,TVモード画面に移行し,受信チャンネルNo.・放送局名の表示を行うとともに,TVチャンネル切り替え・マルチCH表示・オートプリセット・Videoモード切り替え・設定の各スイッチをオンスクリーン表示します。なお,TV映像表示画面は,イグニッションスイッチがONまたはACCの状態で,パーキングブレーキを引いて停止中の場合のみ表示できるものとしました。なお,それ以外の場合には,TV音声のみを聞くことができます。
        1. TVモード操作画面
          1. TVモード画面表示中に画面上の「設定」にタッチすることにより,TVモード操作画面に移行します。TVモード操作画面では受信チャンネルNo.および放送局名の表示・プリセットチャンネルのチャンネルNo.および放送局名の表示・音質調整画面の呼び出し・ワイドモードの切り替え・局名の表示・Videoモードの切り替え・音声多重の切り替えなどを行うことができます。
        2. マルチTV表示
          1. TVモード画面表示中に画面上の「マルチCH表示」にタッチすることにより,マルチTV表示画面に移行し,プリセットスイッチに表示されているチャンネルの映像を最大8局まで同時に表示させることができます。なお,マルチTV表示画面で表示したい放送局名をタッチすることにより,TV映像表示画面に移行し,選択した放送局のTV映像表示画面を表示することができます。
    5. DVDモード(エレクトロマルチビジョン対応DVD・MD一体型AM/FM電子チューナー装着車のみ)
      1. DVDまたはビデオCD使用時にオーディオモード画面を表示させて,画面上の「映像」をタッチすることにより,DVDまたはビデオCDの映像をマルチディスプレイ画面上に表示するとともに,ディスクに応じた各機能操作を行うことができます。
    6. 情報モード
      1. パネルスイッチの「情報」スイッチを押すことにより,情報モード画面に移行し,各情報表示の選択を行えるものとしました。また,情報モード画面で画面上の「次ページ」または「前ページ」をタッチすることにより,次のページまたは前のページの表示を行うことができます。なお,ナビゲーションシステム装着の有無により,情報モードの表示画面が異なります。
      2. 情報モード機能一覧
        設 定
        表示項目
        ナビゲーションシステム装着車
        車両情報・FM多重・MONET*1・メンテナンス・電話帳・情報付施設・レジャーi・カレンダー・ETC*2・カメラ・壁紙・画面設定
        ナビゲーションシステム非装着車
        車両情報・壁紙・画面設定
        □ 参 考 □
        *1:販売店装着オプション設定のMONET対応機器接続時のみ
        *2:販売店装着オプション設定のETCシステム接続時のみ

        1. 車両情報
          1. 情報モード画面表示中に画面上の「車両情報」にタッチすることにより,車両情報画面に移行し,車両の燃費情報(瞬間燃費・給油後平均燃費・航続可能距離)および走行情報(平均車速・走行距離)の表示を行うことができます。なお,車両情報画面についての詳細はメーター & ゲージシステムを参照してください。(参照先 メーター & ゲージシステム−構造と作動
        2. FM多重
          1. 情報モード画面表示中に画面上の「FM多重」にタッチすることにより,FM多重画面に移行し,FM多重一般文字放送の文字情報を表示します。なお,走行中は表示させることのできない番組もあります。
          2. FM多重モード機能一覧
            項 目
            内 容
            目次
            FM多重一般文字放送の目次を最大6項目(画面上の「1」〜「6」より情報を選択)まで表示します。なお,目次以外の画面で画面上の「目次」をタッチすることにより,目次画面を呼び出すことができます。
            記録・呼出・消去
            画面上の「メモ記録」をタッチすると現在表示中の文字情報をナビゲーションコンピューターに記録(最大20件まで)します。画面上の「メモ呼出」をタッチすることにより,記録した文字情報を呼び出して表示します。また,画面上の「消去」あるいは「全消去」をタッチすることにより,記録した情報を消去します。なお,「消去」をタッチした場合は現在表示中の文字情報を,「全消去」をタッチした場合はナビゲーションコンピューターに記憶されているすべての文字情報を消去します。
            自動送り
            FM多重一般文字放送の文字情報が複数ページあるとき,画面上の「自動送り」をタッチすることにより,各ページを自動的に送って表示します。また,画面上の「停止」にタッチすることにより,自動送りを中止させることができます。なお,走行中の自動送りはできません。
            自動選局
            画面上の「自動選局」をタッチすることにより,FM多重文字情報を発信している放送局の選局を行います。
            緊急放送受信
            文字情報表示中にFM多重の緊急情報を受信したとき,自動的に表示を切り替えます。
            戻る
            画面上の「戻る」をタッチすることにより,現在の一つ前の表示画面に切り替えます。
            番組連動
            画面上の「番組連動」をタッチすることにより,連動情報番組に切り替わります。
        3. MONET
          1. 販売店装着オプション設定のMONET対応機器接続時に情報モード画面内の「MONET」にタッチすることによりMONET画面に移行し,MONET(Mobile Network)による各情報の表示および表示項目の選択を行うことができます。なお,詳細はMONETを参照してください。(参照先 MONET
        4. メンテナンス
          1. 情報モード画面表示中に画面上の「メンテナンス」にタッチすることにより,メンテナンスメニュー画面に移行し,オイル交換時期などの各種メンテナンス情報の表示および入力(時期・距離・販売店など)を行うことができます。また,メンテナンスメニュー画面表示中に画面上の「?」をタッチすることにより,パーソナルメニュー画面に移行し,免許証更新時期などの個人的な情報の表示および時期の入力を行えるものとしました。
          2. メンテナンスメニュー一覧
            エンジンオイル交換
            ワイパーゴム交換
            オイルフィルター交換
            冷却水(LLC)交換
            タイヤローテーション(タイヤ位置交換)
            ブレーキオイル交換
            タイヤ交換
            オートマチックトランスミッションフルード(ATF)交換
            バッテリー交換
            ?(パーソナルメニューへ移行)
            ブレーキパッド交換
             
            パーソナルメニュー一覧
            プロケア10
            ポリマーメンテナンス
            マイレージサービス
            エアピュリファイヤーフィルター交換
            12ヶ月点検
            保険満了
            車検
            免許証更新
            ガラスコート
            !(自分でタイトルを付けて設定)
        5. 電話帳
          1. 情報モード画面表示中に画面上の「電話帳」にタッチすることにより,電話帳画面に移行し,地図用DVD-ROMディスク内に記憶されている施設(JAFおよび道路交通情報センターなど)の電話番号一覧を表示することができます。また,設定されている目的地や,登録されているメモリ地点および特別メモリ地点に電話番号が入力されていれば,その地点の電話番号を表示させることもできます。
        6. 情報付施設
          1. 情報モード画面表示中に画面上の「情報付施設」にタッチすることにより,情報付施設画面に移行し,地図用DVD-ROMディスク内に記憶された地図上の主な施設についての詳細情報(施設概要・開館時間・料金・施設外観写真・地図など)を探索表示することができます。
        7. レジャーi(観光エリアガイド)
          1. 情報モード画面表示中に画面上の「レジャーi」にタッチすることにより,レジャーi画面に移行し,情報付施設に登録されている観光スポットを地域/エリアの中から選択することにより,詳細情報(概要・住所・電話番号・営業時間・写真など)を表示できます。
        8. カレンダー
          1. 情報モード画面表示中に画面上の「カレンダー」にタッチすることにより,カレンダー画面に移行し,カレンダーを表示するとともに,指定した日付にメモを入れることができます。また,登録したメモの修正および消去を行うことができます。
        9. ETC
          1. 販売店装着オプション設定のETCシステム接続時に情報モード画面上の「ETC」をタッチすることにより,ETC画面に移行し,ETC(Electronic Toll Collection:自動料金収受システム)の各情報表示(利用履歴・通行料金など)を行うことができます。なお,詳細はETCシステムを参照してください。(参照先 ETCシステム−構造と作動
        10. カメラ
          1. 情報モード画面表示中に画面上の「カメラ」にタッチすることにより,バックガイドモニター設定画面に移行し,バックガイドモニターに関する各設定を行うことができます。なお,詳細はバックガイドモニターを参照してください。(参照先 バックガイドモニター設定画面
        11. 壁紙
          1. 情報モード画面表示中に画面上の「壁紙」にタッチすることにより壁紙設定画面に移行し,マルチディスプレイ画面上になにも映っていないときの表示(壁紙)を春・夏・秋・冬・海・山の6種類の中から選択することができます。
        12. 画面設定
          1. 情報モード画面表示中に画面上の「画面設定」にタッチすることにより,画面設定画面に移行し,エアコン操作画面・オーディオ操作画面・情報画面を表示させた状態で,約20秒以上操作しなかったとき自動的にもとの画面に戻る自動解除と,そのまま表示を続ける継続表示の設定を行うことができます。なお,自動解除と継続表示の切り替えは,画面上の「自動解除」または「継続表示」をタッチすることにより行います。また,設定の終了は画面上の「設定完了」をタッチすることにより行います。
    7. ナビゲーションモード
      1. 現在地表示画面
        1. GPSナビゲーションによって検出した自車位置をコンビネーションメーターからの車速信号およびナビゲーションコンピューターからの道路地図データーなどと組み合わせてマルチディスプレイ画面上にマーク表示します。なお,GPS衛星からの位置情報を利用している場合は,画面左側上部に表示されている方位の下に「GPS」マークが,GPS衛星からの信号に加えて,DGPSセンターからの絶対位置補正情報を利用している場合は,「DGPS」マークが表示されます。また,VICS情報が提供されている場合には,「GPS」または「DGPS」マークの下に「VICS」マークと情報提供時刻(VICSタイムスタンプ)が表示されます。(VICS情報が提供されていない場合には,「VICS」マークがトーンダウン表示されるとともに,情報提供時刻がバー表示されます。)
      2. 表示
        1. 地図の縮尺
          1. 1/2048万〜1/5千縮尺の地図および市街図のある地域では1/2500縮尺の市街図を表示することができます。なお,縮尺の切り替えは,画面上に表示された「詳細」または「広域」スイッチをタッチすることにより行います。また,「詳細」・「広域」スイッチをタッチすると表示される13段階の縮尺ゲージを直接タッチすることにより,ダイレクトに縮尺の選択を行うことができます。
        2. 地図の移動(スクロール)
          1. 現在地表示画面で,タッチスイッチの表示されていない箇所をタッチすることにより,カーソルキーが表示され,地図を見たい方向のカーソルキーをタッチすることにより,地図がスクロールします。なお,地図スクロールスピードを最大600dot/secとし,高速な地図スクロールを可能としています。
        3. 地図向き
          1. 地図の向きをノースアップ表示(車両進行方向に関係なく,常に北が上になるように表示)またはヘディングアップ表示(車両進行方向が常に上向きになるように表示)のいずれかに切り替えることができます。なお,表示の切り替えは,画面上に表示された方位マークをタッチすることにより行います。
        4. フロントワイド表示
          1. 車両進行方向の地図を広く表示させることができます。なお,表示の切り替えはメニュー画面内の「ナビ設定」で行えるものとしました。
        5. ルート方向アップ
          1. 3D表示選択時のルート案内中に,ルートの進行方向が画面上方となるように地図を表示することにより,前方のルートを見やすく表示することができます。
        6. 地図色の変更
          1. 現在の日付によって地図表示色を変更するとともに,季節によって地図色を自動的に切り替えることができます。
        7. 3D表示
          1. 地図を立体的に表示することができます。また,3D表示時における見下ろし角度の調整も行うことができます。
        8. 2画面表示
          1. 画面の表示を左右に2分割し,左右の画面に縮尺の異なる画面または3D表示とノースアップ表示などの画面を表示することができます。また,左右の画面で独立して地図向きの切り替え・施設の表示など各設定の切り替えを行うことができます。
        9. 市街図表示
          1. 現在地が市街図表示エリア内にあり,1/5千縮尺画面を表示している場合に,画面上の「市街図」をタッチすることにより,詳細な市街図を表示することができます。なお,車速が約80km/h以上になると市街図表示は自動的に解除されます。(車速が70km/h以下になると市街図表示に復帰します。)また,3D表示選択時に市街図表示を選択することにより,市街図表示に加えて,建物を立体的に表現したリアル市街図の表示を行えるものとしました。
        10. ビジュアルマップ
          1. 地図表示において実際の道路の幅に応じて地図上の道路の太さを変えるとともに,地図上のランドマークを立体的に多色表示します。なお,表示のON/OFFは,メニュー画面内の「ナビ設定」から行えるものとしました。
        11. 立体ランドマーク表示
          1. 1/8万縮尺以下の地図画面を表示中に,立体的な施設マークの表示を行うことができます。
        12. 施設表示
          1. 1/8万縮尺以下の地図画面を表示中に選択した施設をマーク文字で地図画面上に表示することができます。なお,画面上の「その他/複数表示」をタッチすることにより,5施設までのジャンルを同時に表示させることができます。
        13. 都市高ハイウェイマップ
          1. 1/2万縮尺以上で1/8万縮尺以下の地図画面表示中に,表示する道路を都市高速(首都高速・阪神高速・名古屋高速)に限定し,インターチェンジ・ジャンクションおよび路線番号の表示を行うことができます。なお,表示のON/OFFはメニュー画面内の「表示切替」から行うことができます。
        14. シーズンレジャーランドマーク
          1. 1/8万縮尺以下の地図画面を表示中に,季節に応じたシーズンレジャーランドマーク(例:2〜4月は桜の名所・9〜11月は紅葉の名所)を地図画面上に表示することができます。
      3. 検索・登録
        1. 検索
          1. 目的地の設定およびメモリ地点の登録など各種設定時の地図の呼び出し方法には以下のようなものがあります。
          2. 地図の呼び出し方法一覧
            項 目
            方 法
            50音
            施設の名称を50音で入力することにより,地図を呼び出します。
            施設
            駅・ホテル・販売店など施設のジャンルを選択することにより,地図を呼び出します。
            電話番号
            電話番号を入力することにより,地図を呼び出します。
            住所
            都道府県・市区町村名・町名を選択することにより,地図を呼び出します。
            郵便番号
            7桁の郵便番号を入力することにより,地図を呼び出します。
            メモリ地点
            メモリ地点の地図を呼び出します。(メモリ地点が登録されているときのみ)
            目的地履歴
            過去に目的地設定を行った際の目的地の地図を呼び出します。(最大20件)
            マップコード
            位置データーをコード化したものを入力することにより,地図を呼び出します。
            先程の地図
            メニュー画面にする以前の地図を呼び出します。
            前回出発地*1
            前回,ルート案内をさせた出発地の地図を呼び出します。
            現在地周辺*2
            現在地周辺の地図を呼び出します。
            自宅に帰る*1
            自宅の地図を呼び出します。
            1〜5に行く*1
            特別メモリ地点(1〜5)の地図を呼び出します。(特別メモリ地点が登録されているときのみ)
            1〜5周辺*2
            特別メモリ地点(1〜5)周辺の地図を呼び出します。(特別メモリ地点が登録されているときのみ)
            □ 参 考 □
            *1:目的地設定時のみ表示されます。
            *2:目的地設定時を除く地図画面呼び出し時のみ表示されます。

        2. 登録
          1. 自宅(1件)・メモリ地点(100件)・特別メモリ地点(5件)および迂回メモリ地点(10件)の登録・修正・消去を行うことができます。また,名称・電話番号の入力を行えるとともに,メモリ地点はマーク表示の選択を行えるものとしました。
      4. ルート案内
        1. 目的地の設定を行うと,現在地から目的地までの案内ルートを表示するとともに,音声によってルート案内を行います。なお,ルート案内の開始はルート探索終了後に画面上の「案内開始」にタッチするか,パネルスイッチの「現在地・案内音声」を押す,または全ルート表示画面終了後,約15秒間無操作で走行すると,目的地までのルート案内を開始します。
          1. 目的地の設定
          2. 1/8万縮尺以下の地図画面を表示中に,パネルスイッチの「目的地設定」スイッチを押すことにより,目的地設定画面に移行し,前記の地図の呼び出し方法一覧によって目的地を検索することにより,設定を行えるものとしました。また,目的地の複数設定(最大5件まで)を可能にするとともに,複数の目的地の順序変更を行うことができます。
          3. 5ルート同時探索
          4. 同時に5つのルートを検索し,推奨ルート・有料道優先・一般道優先・距離優先・別ルートのいずれかから案内ルートを選択することができます。なお,探索された5つのルートはそれぞれ色分けされ,画面上に一括表示されるとともに,画面上の「全行程一覧」をタッチすることにより,5つのルートそれぞれを選択した場合の料金(最低料金の目安)・全行程(km)・所要時間(目安)の表示を行うことができます。
          5. 通過点設定
          6. ルート案内時の通過点の設定・追加・修正・消去,有料道/一般道の優先設定,出発地の指定,出入り口インターチェンジの指定を行うことができます。
          7. 迂回エリア考慮探索
          8. 迂回したい地域をあらかじめ設定しておくことにより,ルート探索時に迂回箇所を回避したルート探索を行うことができます。なお,迂回メモリ地点は10件まで登録できます。
          9. 交差点案内
          10. ルート案内中の交差点接近を判定し,交差点付近の拡大図を表示して誘導します。なお,画面表示を3Dパターン拡大図とすることにより,立体交差点やインターチェンジへの入口などの狭角分岐をわかりやすく表示しています。
          11. 季節規制区間案内
          12. 長期間にわたって交通規制が行われる区間(冬季通行止めなど)を含むルートが探索された場合は案内ルートの該当箇所が別の色で表示されるとともに,画面上にメッセージを表示してお知らせすることができます。なお,メッセージのON/OFFはメニュー画面内の「ナビ設定」で行うことができます。
          13. ハイウェイモード
          14. 高速道路上をルート案内中のときに,ハイウェイモード画面に切り替わり,サービスエリア・パーキングエリア・インターチェンジの情報を見ることができます。また,高速道路の出口インターチェンジまたはジャンクションの手前(都市間高速・首都および都市高速で約1km手前)になると分岐図を表示して誘導します。また,ルート案内を行っていない場合にも,都市高速に限り,ハイウェイモード画面を表示することができます。
          15. イラスト案内
          16. 都市高速(首都高速・名古屋高速・阪神高速)の出入り口で立体的なイラストを表示してわかりやすく案内を行います。
          17. 再音声
          18. ルート案内中にパネルスイッチの「現在地・案内音声」スイッチを押すことにより,次の分岐点までの距離に応じた案内が音声によって行われます。
          19. 目的地到着案内
          20. 目的地周辺に近づくと,音声によって目的地到着案内を行います。
          21. 連続レーン案内
          22. ルート案内中に,2車線以上の道路の全交差点での走行可能なレーンを連続して表示できます。
          23. 目的地方向矢印表示
          24. ルート案内中に,自車位置が案内ルートからはずれている場合には,目的地の方向を矢印で表示します。
          25. 道路形状警告
          26. ルート案内中に,合流・急カーブおよび踏切が近づくと音声によって道路形状警告が行われるとともに,地図画面上に道路形状マークが表示されます。
          27. ルート再探索
          28. 現在地周辺からの案内ルートの再探索・全案内ルートの再探索・探索条件設定(推奨・有料道・一般道・距離優先・別ルート)・別道路再探索(案内ルート上の場合のみ)を行うことができます。
          29. ルート自動再探索
          30. ルート案内中に,自車位置が案内ルートからはずれた場合,自動的に案内ルートの再探索を行い,現在地からの新たな案内ルートを表示することができます。
          31. ロータリー案内
          32. 案内ルートにロータリーがあった場合に,ロータリーの入口および出口を分岐として案内を行います。
          33. 発券徴収案内
          34. あらかじめ車両ナンバー区分(1/3/5・7)をナビゲーションコンピューターに入力しておくことにより,有料道路での通行料金を表示するとともに,料金所または検札所の手前で支払い案内を行います。
      5. メニュー
        1. パネルスイッチの「メニュー」スイッチを押すことによりメニュー画面に移行し,各機能の選択を行えます。なお,走行中には操作できない機能がありますので注意してください。
        2. メニュー一覧
          案内中止/案内再開・全ルート・音声設定・表示切替・ルート変更・メモリ地点・ナビ設定・VICS・オンルートスクロール・使用データ
          1. 案内中止/案内再開
          2. 案内中のルートを消去して,ルート案内を中止することができます。また,案内中止後には表示が「案内再開」となり,タッチすることにより,案内を再開します。
          3. 全ルート
          4. 設定された案内ルートの全ルートを表示するとともに,全行程・通行料金など案内ルートの各情報を表示できます。
          5. 音声設定
          6. 案内音声のON/OFFおよび音量の調整・音声条件設定(他モード時での案内音声のON/OFFおよび操作説明音声のON/OFF)・自動音量切替の設定を行うことができます。
          7. 表示切替
          8. 画面表示をノーマル(1画面)表示・ツイン(2画面)表示・3D表示・3Dツイン表示に切り替えることができます。また,高速略図の表示/解除・都市高マップ表示のON/OFF・立体ランドマーク表示のON/OFFおよび3D表示設定(3D見下ろし角度の調整)を行うこともできます。
          9. ルート変更
          10. 設定した目的地の追加・並び替え・消去,通過道路の指定・修正・消去を行えるものとしました。また,探索条件の変更,季節規制表示のON/OFF,出入り口ICの設定などを行うことができます。
          11. メモリ地点
          12. 自宅・メモリ地点・特別メモリ地点および迂回メモリ地点の登録・修正・消去および目的地履歴の消去を行うことができます。
            自宅・メモリ地点・特別メモリ地点・迂回メモリ地点の設定
            メニュー
            内 容
            自宅・メモリ地点・特別メモリ地点・迂回メモリ地点の登録
            地図画面上から指定した地点を,自宅(1件)・メモリ地点(100件)・特別メモリ地点(5件)・迂回メモリ地点(10件)として登録することができます。なお,登録された自宅はマークで表示されます。また,メモリ地点または特別メモリ地点表示時に名称の変更および記号設定をすることもできます。
            メモリ地点・特別メモリ地点・迂回メモリ地点の修正
            すでに登録されているメモリ地点・特別メモリ地点・迂回メモリ地点の位置・電話番号・郵便番号・名称・記号を修正することができます。
            自宅・メモリ地点・特別メモリ地点・迂回メモリ地点の消去
            すでに登録されている自宅・メモリ地点・特別メモリ地点・迂回メモリ地点を消去することができます。
          13. ナビ設定
          14. ナビゲーション画面での各条件を設定することができます。
            ナビ設定メニュー一覧
            現在地の修正・距離の補正
            シーズンレジャーランドマーク表示のON/OFF
            平均車速の設定
            立体ランドマーク表示のON/OFF
            フロントワイド表示のON/OFF
            他モードでの案内音声のON/OFF
            3D交差点案内画面のON/OFF
            県境お知らせ表示のON/OFF
            レーンリスト図表示のON/OFF
            道路形状警告のON/OFF
            ビジュアルシティマップ表示のON/OFF
            操作音声説明のON/OFF
            自動再検索のON/OFF
            ハートフル音声のON/OFF
            季節規制区間メッセージのON/OFF
            NAVI・AI-SHIFTのON/OFF*1
            到着予想時刻の設定および表示のON/OFF
            地図表示色の設定
            料金案内の設定および表示のON/OFF
            タクシーモードのON/OFF*2
            □ 参 考 □
            *1:Ai250またはAi300のみ
            *2:販売店装着オプション設定の音声操作対応機器接続時のみ

          15. VICS
          16. VICSメニュー画面に移行し,VICS情報表示の設定を行うことができます。なお,詳細はVICSを参照してください。(参照先 VICS
          17. オンルートスクロール
          18. 画面上に表示されたカーソルキーをタッチすることにより,次の目的地または次の施設(GS・コンビニ・レストラン・駐車場・銀行・郵便局などの各ジャンルから選択可能)までの案内ルート上を前後にスクロールすることができます。
          19. 使用データ
          20. 使用している地図用DVD-ROMディスクに収録されているデータベースなどの情報を表示します。
      6. NAVI・AI-SHIFT(Ai250およびAi300のみ)
        1. ナビゲーションコンピューターからの道路コーナー情報とエンジンコントロールコンピューターが算出した道路勾配情報を組み合わせて,道路形状・道路勾配および車両状況に応じて適切な変速段の選択を行うNAVI・AI-SHIFTを採用しました。なお,詳細はシャシーの電子制御式オートマチックトランスミッションを参照してください。(参照先 電子制御式オートマチックトランスミッション−構造と作動 )また,制御のON/OFF切り替えをマルチディスプレイ画面上に表示されたタッチスイッチで行うものとしました。なお,NAVI・AI-SHIFTのON/OFFはメニュー画面内の「ナビ設定」で行うことができます。
      7. その他の機能
        1. ハートフル音声
          1. 自宅到着時や乗車時に「お疲れさま。」・「今日は○月×日です。」などの音声案内を行わせることができます。なお,ハートフル音声のON/OFFはメニュー画面内のナビ設定で行うことができます。
        2. 他モード時での案内音声
          1. ナビゲーションモード画面以外の画面を表示中にもルート案内中であれば,案内音声を行わせることができます。
    8. ダイアグノーシスモード
      1. トヨタエレクトロマルチビジョンシステム各構成部品の異常などの検査を行うダイアグノーシスモードを採用しました。ダイアグノーシスモードの起動は,車両停止中でイグニッションスイッチおよびパーキングブレーキスイッチがON時にパネルスイッチの「情報」スイッチを押しながらライトコントロールスイッチ(TAIL)のOFF→ON操作を3回繰り返す,または画質調整画面を表示させて,RGB映像画面の左上→左下を3回繰り返してタッチすることにより行います。なお,バックガイドモニター検査を行う場合は,エンジンをかけた状態でダイアグノーシスモードを起動してください。また,ダイアグノーシスモードの解除はイグニッションスイッチをOFFすることにより行います。
      2. □ 参 考 □
        * : ナビゲーションシステム装着車のみ

        1. ダイアグ検査メニュー画面
          1. ダイアグノーシスモードが起動すると,サービス検査画面が表示されます。サービス検査画面で画面上の「検査メニュー」をタッチすることにより,ダイアグ検査メニュー画面が表示され,サービス検査・ディスプレイ検査・ナビ検査・バックガイドモニター検査の各検査を選択することができます。
        2. サービス検査
          1. 各システムの自己診断を行い,検査結果を「OK」・「チェック」・「交換」など6つの分類で表示します。
          2. 検査結果が「交換」・「チェック」・「旧Ver」の場合は,「通信ダイアグ詳細表示画面」および「個別ダイアグ詳細表示画面」で内容の確認を行うことができます。
          3. サービス検査結果表示一覧
            表 示
            内 容
            OK
            ダイアグコードがない場合。
            交換
            交換が必要と判断されるダイアグコードの入力がある場合。
            チェック
            診断が必要と判断されるダイアグコードの入力がある場合。
            未接続
            起動時(IG ON時)システムに登録されているがダイアグ起動時に応答がない場合。
            旧Ver
            旧ダイアグ仕様機器で,何らかのダイアグコードの入力がある場合。
            無応答
            ダイアグ起動時に応答はあるがダイアグ情報の応答がない場合。
        3. ディスプレイ検査
          1. マルチディスプレイに関する各検査を行うことができます。
          2. ディスプレイ検査メニュー一覧
            項 目
            検査内容
            カラーバー検査
            黒・赤・緑・青・白の5色をバー表示し,ディスプレイのカラー表示検査を行う。
            タッチスイッチ検査
            ディスプレイのタッチスイッチ1ラインごとに動作状態の検査を行う。
            感圧タッチスイッチ検査
            ディスプレイのタッチスイッチ検出位置を表示し,タッチした位置と反応位置のズレがないか検査を行う。
            パネルスイッチ検査
            マルチディスプレイパネルスイッチ動作状態の検査を行う。
            車両信号検査
            マルチディスプレイに入力している車両側信号(PKB・車速・TAIL・REV)の状態検査を行う。
        4. ナビ検査
          1. GPSおよびナビゲーションコンピューターなどのナビゲーションシステムに関する各検査を行うことができます。
          2. ナビ検査メニュー一覧
            項 目
            検査内容
            GPS情報
            現在,受信可能範囲内にあるGPS衛星の数および電波の受信状態(現在位置・現在時刻)を表示する。
            車両信号 & センサー検査
            ナビゲーションコンピューターに入力されている車両信号(ACC・REV・SPD)およびセンサー信号(ジャイロ)の状態を表示する。
            カラーバー検査
            黒・赤・緑・青・白の5色をバー表示し,ナビゲーションコンピューターのカラー表示検査を行う。
            VICS検査
            レシーバ検査・電波ビーコン情報・光ビーコン情報・FM多重情報のVICSに関する各検査を行う。
            メモリ退避・読込
            専用のメモリ退避治具を用いて,ナビゲーションコンピューターに記憶されたユーザー情報(自宅・メモリ地点・特別メモリ地点など)の退避および読み込みを行う。
            製品情報
            ナビゲーションコンピューターおよび地図用DVD-ROMディスクのメーカー名・バージョン情報の表示を行う。
        5. バックガイドモニター検査
          1. バックガイドモニターに関する各検査を舵角調整・カメラ光軸調整・確認画面の順で行うことができます。
          2. バックガイドモニター検査メニュー一覧
            項 目
            検査内容
            舵角調整
            車速入力のチェック・舵角中立点および最大舵角の記憶を行う。
            カメラ光軸調整
            回転調整および左右上下位置調整によってカメラの光軸調整を行う。
            確認画面
            各調整を行った後の確認画面を表示する。

  3. 構成部品
    1. マルチディスプレイ(デンソー製)
      1. マルチディスプレイはディスプレイパネル部およびディスプレイドライバー部で構成されています。
      2. ディスプレイパネル部は,表示画面サイズ7型のカラー液晶パネルを組み込んであり,各モード画面の表示を行います。また,液晶パネル照明用バックライトを内蔵しています。
      3. ディスプレイドライバー部は,スイッチの検出処理や画像調整を行うディスプレイコンピューターで,TVチューナー・オーディオヘッドユニットなどとAVC-LANによるシステム通信を行い,トヨタエレクトロマルチビジョンシステム全体をコントロールしています。
      4. □ 参 考 □
        * : AVC-LAN(Audio Visual Communication-Local Area Network/オーディオ & ビジュアル機器間で用いられる各機器メーカー共通の通信ネットワーク)

        1. カラー液晶パネル
          1. マルチディスプレイはTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスター)方式の液晶パネルを使用し,一般的なTV画面の縦:横比3:4に対してワイドな9:16の縦87.5mm×横154.1mmを表示画面として使用しています。液晶セルは縦234・横1440の画素に細分化されており,各カラーフィルターに対応する液晶セル(画素)それぞれをRGB映像信号によって全閉から全開までアナログ的に制御することで加色混合され,すべての色を表現することができます。
          2. カラー液晶パネル仕様
            表示方式
            TN液晶透過型
            カラー表示
            RGBカラーフィルター,加色混合
            駆動方式
            TFT,アクティブマトリクス駆動
            表示画面サイズ[mm]
            縦87.5×横154.1
            表示画素数[ドット]
            縦234×横1440
            画素サイズ[mm]
            縦0.374×横0.107
            カラーフィルター配列
            RGBストライプ配列
        2. バックライト
          1. 液晶自体は発光能力のない受動素子であるため,カラー液晶パネルの裏側に冷陰極管(蛍光ランプ)を使用したバックライトを配置しました。
    2. ナビゲーションコンピューター(アイシン エイ・ダブリュ製)
      1. ラッゲージルーム内右側に取り付けられており,信号を演算・制御するメインコンピューターと各種メモリで構成されています。また,GPSレシーバー・ジャイロセンサーおよびDVD-ROMプレーヤーを内蔵しています。
      2. メインコンピューターは,ナビゲーション画面用のRGB映像信号をマルチディスプレイに出力します。
        1. GPSレシーバー
          1. GPSアンテナで受信したGPS衛星からの信号を復調し,自車位置を計算します。
        2. ジャイロセンサー
          1. 車両の角速度を検出します。
        3. DVD-ROMプレーヤー
          1. DVD-ROMプレーヤーはDVD-ROMディスク内の情報を読み取るDVD-ROMドライバー部とDVD-ROMディスクのコントロールを行うI/Fコンピューター部で構成されています。なお,ナビゲーションコンピューター本体の前面にDVD-ROMディスク挿入・排出口を設けることにより,DVD-ROMディスクの交換を容易に行えるものとしました。
    3. 地図用DVD-ROMディスク
      1. ナビゲーションコンピューター内のDVD-ROMプレーヤー部に1枚装填されており,地図情報・ルート情報の各画面データー・案内音声データーを記憶しています。
    4. TVチューナー(富士通テン製)
      1. TVチューナーはラッゲージルーム右側面に取り付けられており,セレクター一体TVアンテナアンプから入力されるTV放送電波を受信・選局し,映像信号をマルチディスプレイに,音声信号をオーディオヘッドユニット経由でパワーアンプリファイヤーに出力します。
      2. TVチューナー仕様
        受信方法
        4本ウインドゥアンテナ
        選局方法
        PLLシンセサイザー
        受信チャンネル
        VHF1〜12・UHF13〜62
        雑音制限感度[dB μ V]
        55以下
        オートサーチ感度[dB μ V]
        30±10
    5. TVアンテナ
      1. バックウインドゥガラスに4系統を配置した4パターンダイバーシティーアンテナとし,TV放送電波をセレクター一体TVアンテナアンプを介してTVチューナーに出力します。
    6. セレクター一体TVアンテナアンプ(富士通テン製)
      1. 左クォーターピラー内側に取り付けられており,バックウインドゥガラスに配置されたTVアンテナからの受信電波を増幅するとともに,各TVアンテナからのTV放送電波を入力して,TVチューナーからの出力を受信状態の良いいずれか1本のTVアンテナからの出力に切り替えます。
    7. GPSアンテナ(アイシン精機製)
      1. インストルメントパネル運転席側の裏側に取り付けられており,高度約2万kmの地球を取り巻く軌道上に配置されているGPS衛星からの信号を受信します。GPS衛星からは常時,軌道信号と信号発信時刻が発信されています。
    8. コンビネーションメーター
      1. 車速信号をナビゲーションコンピューターおよびマルチディスプレイに出力します。ナビゲーションコンピューターはこの車速信号により,走行距離を計算します。

GPS(Global Positioning System:衛星航法システム)ボイスナビゲーション

GPSボイスナビゲーション

  1. 取り扱い上の注意
    1. GPSによる位置測位が行われているとき,画面左上部に「GPS」マークが表示されます。なお,下記のような場合,GPSによる位置測位ができない場合があり,この場合には「GPS」マークが表示されません。
    2. GPSによる位置測位ができなくなる場合
      • ビル,トラック,トンネルなどでGPS衛星からの電波が遮断されているとき。
      • GPSアンテナの上に物を置くなどしてGPS衛星からの電波が遮断されているとき。
      • GPS衛星が電波を出していないとき。(米国の追跡管制センターで信号をコントロールしているため,修理・改良などにより電波がとまることがあります)
      • デジタル式携帯電話(1.5GHz)をGPSアンテナ付近で使用したとき。

DGPSボイスナビゲーション

  1. 概要
    1. 情報の流れ
      1. DGPSボイスナビゲーションにおける情報の流れは下記のようになっています。
      2. 情報の流れ
        1
        GPS衛星からのGPS信号をDGPS基準局で受信し,受信したGPS信号をDGPSセンターに送信。
        2
        DGPSセンターは,各基準局から送信されてきたGPS信号を集約して,GPSの測位誤差を計算し,DGPS誤差補正データーを算出した後,DGPS誤差補正データーをFM放送局へ送信。
        3
        FM放送局はDGPSセンターから送信されてきたDGPS誤差補正データーをFM多重放送電波化。
        4
        FM多重放送電波化されたDGPS誤差補正データーを,FM放送局で送信。
        5
        FM多重放送電波として送信されたDGPS誤差補正データーを車両のシステムで受信。
        6
        受信したDGPS誤差補正データーを基に,車両のシステムは車両の絶対位置をリアルタイムで補正。
    2. DGPSシステムのインフラ構成
      1. DGPS基準局とDGPSセンター間およびDGPSセンターとFM東京間のデーター送信はデーター回線を使用して行われます。また,FM東京とJFN系列FM局間のデーター送信はCS回線(JFN専用通信回線)を使用して行われます。

  2. 取り扱い上の注意
    1. DGPSボイスナビゲーションは,ラジオでFM多重放送を実施しているFM放送局を受信している場合のみ機能します。FM多重放送受信によりDGPSボイスナビゲーションが機能しているとき,画面左上部に「DGPS」マークが表示されます。なお,下記のような場合,DGPSによる位置測位ができない場合があり,この場合には「GPS」マークが表示され,GPSによる位置測位を行います。
    2. DGPSによる位置測位ができなくなる場合
      • DGPS情報を発信している放送局の電波が受信できないときや受信感度が悪いとき。
      • DGPS情報を発信している放送局の電波が遮断されたとき。
      • DGPS情報を発信している放送局の放送が行われていないとき。
      • DGPS情報の発信を行っていないFM放送局の電波を受信して,FM音声を聞いているとき。
      • AM放送(交通情報も含む)を受信しているとき。
      • TV音声を聞いているとき。
      • オーディオの電源がOFFのとき。

バックガイドモニター

バックガイドモニター

  1. 概要
    1. バックガイドモニターは,ラッゲージコンパートメントドアアウトサイドガーニッシュに取り付けたバックモニターカメラの映像に距離目安線・車幅延長線・予想進路線および駐車ガイド線を合成してマルチディスプレイ画面上に表示を行うことで,後退操作の補助を行うシステムです。なお,縦列駐車時には案内音声の出力を行うことができます。
    2. バックガイドモニターは,イグニッションスイッチがONの状態でシフトポジションを“R”(後退)にすると,自動的にバックモニターカメラが作動し,車両後方の映像をマルチディスプレイ画面上に表示します。なお,画面上の映像は,ルームミラーで後方を見た場合と同様,車両左側にあるものは画面左側に,車両右側にあるものは画面右側に表示されます。
    3. ■ 注 意 ■
      バックガイドモニターは後退操作を容易に行うための補助装置なので,必ず後方および周囲の安全を直接目視確認しながら運転してください。

  2. 表示
    1. 表示内容
      1. イグニッションスイッチ ONでシフトポジションを“R”(後退)にすると,マルチディスプレイ画面上に車両後方の映像を表示するとともに,ガイドに必要な各線を合成して画面上に表示します。
      2. バックガイドモニター画面表示内容一覧
        表 示
        内 容
        車両後方映像
        バックモニターカメラによる車両後方の映像
        距離目安線(ステアリング連動:赤色・黄色)
        バンパー後端からの距離の目安線(約50cm−赤色・約1m−黄色)
        距離目安線(固定:緑色)
        バンパー後端からの距離の目安線(約50cm)
        車幅延長線*1(緑色)
        車両の延長線(長さ2.7m・幅2.2m)
        予想進路線*2(黄色)
        ステアリング角度から算出した車両の予想進路(長さ約2.7m・幅2.2m)
        駐車ガイド線*2(緑色)
        ステアリングを左右いっぱいに切った時の予想進路の外側の一部を延長した線
        進路消去スイッチ
        タッチすることにより,距離目安線(固定:赤色)を除くすべてのガイド線を消去します。また,ガイド線消去時には,表示が「進路表示」となり,タッチすることによって各ガイド線の表示を行います。
        縦列ガイドスイッチ
        タッチすることにより,縦列ガイドモードに移行します。
        □ 参 考 □
        *1:ステアリングの状態がほぼまっすぐの時は表示されません。
        *2:予想進路線と駐車ガイド線は同時に表示できません。

    2. 表示範囲
      1. 車両後方が図のように表示されます。なお,自車の状況や路面状況により,表示される範囲が異なる場合があります。
      2. バックモニターカメラによって画面で表示される範囲には限界があり,バンパーの両コーナー付近やバンパーの下にあるものは表示されないので注意してください。

  3. 操作と機能
    1. イグニッションスイッチ ONでシフトポジションを“R”(後退)にすると,後方映像の表示を開始し,車両後方映像表示画面で画面上の「進路表示」または「縦列ガイド」をタッチすることにより,進路表示モードまたは,縦列ガイドモードに移行し,各モードに応じた表示および案内を行います。また,バックガイドモニターのシステムチェックおよび各調整を行うダイアグノーシスモードを採用しました。なお,詳細はダイアグノーシスモードを参照してください。(参照先 ダイアグノーシスモード
    2. バックガイドモニターモード一覧
      モード
      進路表示モード
      縦列ガイドモード
      適 用
      車庫入れの場合または縦列駐車時に親切な案内が不要の場合
      縦列駐車時に親切な案内が必要な場合
      音声案内の有無
      ガイド表示のON/OFF切り替え
      可能
      不可
      □ 参 考 □
      * : ガイド表示OFF選択時には後方映像のみの表示となります。

      1. 進路表示モード
        1. 車庫入れ(並列駐車)時の表示使用例
          1. 車両が駐車スペースの外にいる時
          2. 予想進路線(黄色)が駐車スペースの区画線に合うようにステアリングを操作して後退します。
          3. 車両が駐車スペースに入った時
          4. 車両が駐車スペース内に入り,区画線と車幅延長線(緑色)が平行になったら,ステアリングを直進状態にしてゆっくり後退し,目標の位置に駐車してください。
        2. 縦列駐車時の表示使用例
          1. 車両が駐車スペースの外にいる時
          2. 駐車ガイド線(緑色)が路肩や白線など駐車したい位置に合うまで後退します。なお,駐車ガイド線の表示は駐車ガイド線表示設定画面を参照してください。(参照先 駐車ガイド線表示設定画面
          3. 車両が駐車スペースに入った時
          4. 駐車ガイド線(緑色)が路肩や白線など駐車したい位置に合ったら,ステアリングをいっぱいに切ってゆっくりと後退し,目標の位置に駐車してください。
      2. 縦列ガイドモード
        1. 縦列駐車時の使用表示例
          1. 車両を道路と平行で,なおかつ前方の駐車車両との間隔が約1mの位置に移動し,ステアリングをまっすぐにします。シフトを“R”(後退)にして,バックガイドモニター画面にしたときに前方駐車車両が画面に映っていることを確認してから(映っていない場合には映る位置まで前進した後,バックガイドモニター画面を表示させてください。)画面上の「縦列ガイド」をタッチすることにより,縦列ガイドモードに移行し,はじめのコツ画面が表示されます。はじめのコツ画面では縦列駐車を行う際の初期停止位置のアドバイスが表示されます。なお,はじめのコツ画面で画面上の「次へ」にタッチすると,後方映像表示画面に移行します。また,「次回からこの表示を省略」を選択することにより,次回からはじめのコツ画面の表示を省略することができます。
          2. 初期停止位置に車両を停止させた後,「緑の縦線が隣の車の後ろに合うまでバックして止まります。」と案内音声が出力されます。案内音声にしたがって緑の縦線が隣の車両の後端に合うまで後退します。
          3. 緑の縦線が隣の車両の後端に合うまで後退した後,画面上に緑の枠が表示されるととともに「止まったままハンドルを回して緑の枠を駐車スペースに合わせます。」と案内音声が出力されます。案内音声に合わせて,ステアリングを回し,緑の枠を駐車したい位置に合わせます。ステアリングが180°以上回転したら,「枠を合わせたらハンドルをそのままに車両周辺を確認しながらバックします。」と案内音声が出力されます。
          4. 緑の枠を合わせた後,ステアリングをその角度のまま保持して,車両周辺を確認しながら後退します。車両が動き出したら,後方映像のみの表示に切り替わります。
          5. ステアリング操作位置に近づいたら緑色の円弧が表示されるとともに「緑の線が車を寄せたい位置に合ったら止まってハンドルを右(左)いっぱいに切り返します。」と案内音声が出力されます。緑色の円弧が路肩や白線など,駐車したい位置に合うまでステアリングをそのまま保持して後退します。
          6. 緑色の円弧が路肩や白線など駐車したい位置に合ったら,止まってステアリングを逆方向いっぱいに切ります。逆方向へ一定以上の操舵を行うと「ハンドルをそのままに車両周辺を確認しながらバックします。」と案内音声が出力されます。切ったステアリングをそのまま保持して後退します。このとき,緑色の円弧が消えて,予想進路線(黄色)・車幅延長線(緑色)・距離目安線(赤色・黄色および緑色)が表示されます。
          7. 距離目安線(赤色・黄色および緑色)を参考に,車両の前後位置を調整して駐車を終了します。なお,車両周辺は直接目視確認してください。また,駐車終了のタイミングに合わせて「縦列ガイドを終了します。」と案内音声が出力されます。

  4. 設定
    1. 情報モード画面内のバックガイドモニター設定画面を呼び出すことにより,縦列ガイド利用時の音量設定・駐車ガイド線の表示/非表示などバックガイドモニターの各設定を行うことができます。
      1. バックガイドモニター設定画面
        1. パネルスイッチの「情報」スイッチを押して,情報モード画面を表示させた後,画面上の「カメラ」をタッチすることにより,バックガイドモニター設定画面に移行し,設定を行いたい項目を選択することにより,設定を行うことができます。
          1. 縦列ガイド音量設定
          2. バックガイドモニター設定画面表示中に画面上の「縦列ガイド音量設定」にタッチすることにより,縦列ガイド音量設定画面に移行し,縦列ガイドモード時における案内音声の音量を調整できます。
          3. はじめのコツ表示設定画面
          4. バックガイドモニター設定画面表示中に画面上の「はじめのコツ表示」をタッチすることにより,はじめのコツ表示設定画面に移行し,縦列ガイドモード使用時におけるはじめのコツ画面の表示/非表示の切り替えを行うことができます。
          5. 駐車ガイド線表示設定画面
          6. バックガイドモニター設定画面表示中に画面上の「駐車ガイド線表示」をタッチすることにより,駐車ガイド線表示設定画面に移行し,駐車ガイド線の表示/非表示の切り替えを行うことができます。

  5. 構成部品
    1. バックモニターカメラ(松下製)
      1. バックモニターカメラは,ラッゲージコンパートメントドアアウトサイドガーニッシュに取り付けられており,超広角レンズを用いた画像入力部およびCCD撮像素子を用いて画像を光の強弱により電気信号に変換してバックガイドモニターコンピューターに出力する画像信号出力部で構成されています。CCD撮像素子は数mm角の受光画面上に512×492個(約25万個)の固体撮像素子を配列し,それらが受光して放出する信号を読み取る回路を含んでいます。画像信号の作成は,固体撮像素子が受けた光強度を電圧として取り出し,その電圧を信号読み取り回路が読み取り,画像信号として出力します。バックモニターカメラの映像画面は,ルームミラーで後方を見た場合と合わせるため,カメラからの出力映像自体を反転させています。したがって,実際に後方を見た場合と画面上の映像は左右反転した状態(車両左側にあるものは画面左側に,車両右側にあるものは画面右側に表示)で映し出されるため注意が必要です。
    2. バックガイドモニターコンピューター(アイシン精機製)
      1. ラッゲージルーム内右側面に取り付けられており,イグニッションスイッチ・ニュートラルスタートスイッチ・コンビネーションメーター・マルチディスプレイからの信号により,バックモニターカメラのON/OFFを行うとともに,バックモニターカメラおよびステアリングアングルセンサーからの信号により,映像信号をマルチディスプレイに出力します。また,縦列ガイドモード選択時には,バックガイドモニター音声信号を右フロントスピーカーに出力します。
    3. マルチディスプレイ(デンソー製)
      1. バックガイドモニターコンピューターからの映像信号を入力し,バックモニターカメラの映像および予想進路・車幅延長線などを画面上に表示します。
    4. ナビゲーションコンピューター(アイシン エイ・ダブリュ製)
      1. 車両角度データーをバックガイドモニターコンピューターに出力します。
    5. ステアリングアングルセンサー
      1. ステアリング内部に取り付けられており,ステアリング舵角信号をバックガイドモニターコンピューターに出力します。
    6. コンビネーションメーター
      1. 車速信号をバックガイドモニターコンピューターに出力します。
    7. ニュートラルスタートスイッチ
      1. シフトポジション“R”(後退)信号をバックガイドモニターコンピューターに出力します。
    8. 右フロントスピーカー
      1. バックガイドモニターコンピューターからのバックガイドモニター音声信号を入力することにより,縦列ガイドモード選択時に案内音声を出力します。

  6. 取り扱い上の注意
    1. バックガイドモニター使用全般の注意
      1. バックガイドモニターを過信しないでください。後退操作はバックガイドモニター非装着車と同様,慎重に行ってください。
      2. 画面だけを見ながら後退することは絶対にしないでください。画面に映し出されている映像と実際の状況は異なることがあり,画面だけを見て後退すると車をぶつけたり,思わぬ事故を引き起こすおそれがあります。後退するときは,必ずルームミラーおよびドアミラーを併用し,後方および周囲の安全を直接確認してください。
      3. バックモニターカメラには強い衝撃や力を与えないでください。カメラ向きが狂い誤動作の原因となることがあります。カメラ向きの調整には特殊な工具が必要なので,必ず販売店で行ってください。
      4. ラッゲージコンパートメントドアが確実に閉まった状態で使用してください。
      5. 路面が滑りやすいとき(路面が凍結しているときや,雪道など)およびタイヤチェーンを使用しているときは使用しないでください。使用すると車をぶつけたり,思わぬ事故につながるおそれがあります。
    2. 表示に関する注意
      1. 車両乗車状態・路面状態による注意点
        1. 乗車人数や積み荷の状態,路面の勾配や凹凸により,距離目安線の距離・予想進路と実際の路面上の距離・進路との間に誤差が生じるときがあるので注意してください。
        2. 勾配の急な坂道が後方にある場合,下図のように実際より遠くに障害物があるように見える場合があります。
      2. 障害物が立体物の場合の注意点
        1. 距離目安線・予想進路線は路面上を基準にしているため,立体物(壁・車両など)が後方にある場合には下記のような点に注意してください。
        2. 予想進路線が立体物の近くを通るときは,下図のように画面では接触しないように見えても,実際は接触してしまう場合があります。
        3. 画面に映る立体物(車両など)と平面物(路面など)では距離間隔が異なりますので十分に注意してください。図のように,実際はAとBは同じ距離でCはA・Bより遠い距離ですが,画面ではB・C・Aの順に映るため,画面のBの位置まで後退すると立体物に接触してしまいます。
        4. 雪道など,路面が滑りやすい状況では予想進路線と実際の進路との間に誤差が生じるときがありますので注意してください。
        5. 駐車場の区画線が片方しかないときは,実際は平行ではないのに,画面では平行に見えるときがありますので注意してください。
      3. 縦列ガイドの使用に関する注意
        1. 縦列ガイドで縦列駐車をしても,操作方法や駐車時の道路事情・路面状況・自車の状況によっては車をぶつけてしまうことがありますので,必ず後方および周囲の安全を直接確認しながら運転してください。
        2. 縦列ガイドは平坦でまっすぐな道路で駐車するときに使用してください。駐車位置がカーブや坂道のときは使用しないでください。車をぶつけたり,思わぬ事故につながるおそれがあります。
        3. 自車の状況(乗車人数・積載量など)や道路状況(勾配・凹凸など)により,駐車に必要なスペースは多少変わります。
      4. その他の注意点
        1. バッテリー交換後などに画面上に「システム初期化中」と表示されますが,ステアリングを左右いっぱいに切るか,5分ほど通常走行すると,初期化が終了し,通常の表示に戻ります。
        2. タイヤサイズを違うものに交換すると,予想進路線が不正確になる場合があります。
        3. 車両後退時は必ず後方および周囲の安全を直接肉眼で確認してください。画面を見ながら後退することは絶対にしないでください。
        4. バックモニターカメラが映し出す範囲には限界があり,バンパーの両コーナー付近やバンパーの下にあるものは映りません。
        5. バックモニターカメラは特殊レンズを使用しているため,画面に映る距離間隔は実際とは異なります。
        6. 太陽やヘッドランプの光が直接レンズに当たったときや,暗いところ(夜間など)やレンズ付近の温度が高くなっているときまたは低くなっているときに画面が見づらくなることがありますが異常ではありません。
        7. レンズ前面のガラスが汚れていると,鮮明な画像が得られません。水滴・雪・泥などが付着した場合は取り除いてください。
        8. 高輝度の点(バンパーに反射した太陽など)が画面に映ると,CCDカメラ特有のスミヤ現象が発生することがあります。
        9. □ 参 考 □
          * : 高輝度の点(車体に反射した太陽等)がカメラに映ると,その上下(縦方向)に尾を引く現象。

VICS

VICS

  1. 概要
    1. VICSとは,道路交通情報システム(Vehicle Information & Communication System)のことで,渋滞状況・交通規制などの道路交通情報や駐車場情報・旅行時間情報などをマルチディスプレイ画面上に表示するシステムです。
      1. 情報の流れ
        1. 情報の流れは下図のように情報収集・情報処理・情報提供・情報活用の4つのブロックからなっています。高速道の情報は各道路管理者(JHなど),一般道の情報は各都道府県警が収集し,(財)日本道路交通情報センターを通じ(財)VICSセンターで処理され,各メディア(電波ビーコン・光ビーコン・FM多重放送)によりマルチディスプレイ画面上に表示されます。
      2. 情報の範囲
        1. 各メディアから提供される情報の範囲の目安は以下のようになっています。
        2. 情報の範囲
          メディア
          主な設置場所
          提供される情報の範囲の目安
          電波ビーコン
          高速道路上
          進行方向の高速道約100kmの情報と高速道に密接に関連する一般道の情報。
          光ビーコン
          一般道路上
          進行方向10km以内の詳細な情報と30km以内の国道以上の道路情報。
          FM多重放送
          FM多重放送局
          設置されている都道府県内全域の一般道の情報と県内全域および県外約100km以内の高速道の情報。
      3. 情報の表示形態
        1. 情報は提供時刻(タイムスタンプ)とともにマルチディスプレイ画面上に以下の3つの形態で表示されます。
        2. 情報表示形態
          レベル
          形 態
          1
          文字により道路交通情報を表示する。
          2
          簡易図形により道路交通情報を表示する。
          3
          ナビゲーションシステムによる地図画面上に情報を重畳表示する。

  2. 表示と機能
    1. 表示内容
      1. VICS情報表示内容一覧
        • 渋滞(赤色)・混雑(橙色)・空き道(水色)を色分けした矢印で長さと方向を表示。
        • マーク文字で表示。
        • 詳細内容の表示機能あり。
        • 渋滞・規制情報を考慮したルート探索の機能あり。(光ビーコン受信時のみ)
        • 通行止めの長さ・方向を黒矢印で表示。
        • ビーコン割り込みスイッチ ON時,レベル1(文字)・2(簡易図形)の情報を表示。
        • FM多重VICS放送(文字・簡易図形)を表示。
        • 注意・警戒が必要な情報を表示。
        • 地震・津波など緊急性のある情報を表示。
    2. VICSメニュー画面
      1. メニュー画面表示中に画面上の「VICS」をタッチすることにより,VICSメニュー画面に移行し,VICSに関する各操作を行うことができます。
      2. VICSメニュー一覧
        VICS地図表示(全ての道路/高速道のみ/一般道のみ/VICS非表示)/FM文字/FM図形/割込情報/渋滞・規制案内/VICS設定
        1. VICS地図表示
          1. VICS情報を表示する道路を選択することができます。画面上の「全ての道路」にタッチすると全道路にVICS情報を表示します。また,「高速道のみ」をタッチすると都市間高速道・都市高速道のみに,「一般道のみ」をタッチすると一般道のみに限定してVICS情報を表示します。なお,「VICS非表示」をタッチすると,地図上のVICS情報の表示を中止します。また,「全ての道路」・「高速道のみ」・「一般道のみ」のいずれかをタッチし,ナビゲーションの地図縮尺が1/8万以下のときにVICS情報を受信すると,レベル3の表示を開始するとともに,画面にタイムスタンプを表示します。(1/2500縮尺の市街図ではレベル3の表示を解除します)
        2. FM文字
          1. 現在受信中のFM多重VICS放送のうちレベル1(文字)情報の表示を行うことができます。
        3. FM図形
          1. 現在受信中のFM多重VICS放送のうちレベル2(簡易図形)情報の表示を行うことができます。
        4. 割込情報
          1. 割込設定のON/OFFに関わらず,受信後30分以内のビーコン情報(レベル1・2情報)・注意警戒情報および一般緊急情報を表示することができます。
        5. 渋滞・規制案内
          1. 案内ルート上のVICS情報を案内音声によってお知らせします。
        6. VICS設定
          1. VICS設定画面では,VICS表示内容・割込設定・渋滞考慮探索の各設定およびVICS選局を行うことができます。
          2. VICS設定機能一覧
            機 能
            内 容
            VICS表示内容
            VICS情報受信時に地図画面上に表示されるレベル3情報を選択することができます。レベル3情報の渋滞・混雑情報,空き道情報,規制情報,駐車場情報それぞれについて表示のON/OFFを設定することができます。
            割込設定
            ビーコン情報(レベル1・2情報)および注意警戒情報の割込表示のON/OFF設定を行うことができます。なお,緊急情報は設定に関係なく,全ての表示画面に必ず割り込んで表示されます。
            渋滞考慮探索
            渋滞・規制情報を経路設定時に考慮する/しないの設定を行うことができます。なお,現在地から約10km以内の渋滞・規制情報が考慮されるため,遠方の渋滞・規制情報は考慮されません。
            VICS選局
            VICS情報を提供しているFM放送局を自動または手動で選局することができます。
    3. 割り込み表示
      1. ビーコン情報(文字・図形情報)自動割り込み表示 ON時
        1. ナビゲーション画面表示時,ビーコンからレベル1・2の情報を受信した場合,その情報が割り込んで表示されます。
      2. 注意警戒情報自動割り込み表示 ON時
        1. 注意警戒情報を受信すると,すべての表示画面に割り込んで表示することができます。
      3. 緊急情報
        1. 緊急情報を受信すると,すべての表示画面に割り込んで表示されます。

  3. 取り扱い上の注意
    1. 使用上の注意
      1. 使用にあたっては実際の交通規制にしたがってください。
      2. 提供される情報はあくまでも参考情報です。
      3. 渋滞情報の表示がされていない道路には,渋滞していない場合と渋滞状況が不明な場合とがあります。したがって,表示がされていなくても渋滞または混雑している場合があります。
      4. 提供されるデーターなどは最新情報でない場合があります。
      5. 走行中操作できない機能があります。
    2. FM多重放送についての注意
      1. FM多重放送の受信は受信場所によって,電波の強さが変わったり,障害物などの影響により最良な受信状態を維持することが困難になり,表示に時間がかかったり,表示できない場合があります。
      2. 電車の高架・高圧線・信号機・ネオンサインなどの近くで受信状態が悪くなる場合があります。
      3. 電波の特性上,建物や山などが障害物となり,受信状態が悪くなる場合があります。
      4. ラジオ放送やアマチュア無線の送信用アンテナの近くで受信すると,受信状態が悪くなる場合があります。
      5. トンネル内に入ると電波が微弱になり,受信状態が悪くなります。
      6. 放送局から遠ざかると電波が微弱になり,受信状態が悪くなります。
    3. 電波ビーコンついての注意
      1. 電波ビーコンの受信は,障害物などの影響により最良な受信状態を維持することが困難な場合があります。
      2. 電波の特性上,大型車との並走や大型車の後方間近を走行しているときは,受信状態が悪くなる場合があります。
      3. アンテナの付近に電波を遮る物を置くと,受信が困難になります。
      4. 高架下を走行したとき,高速道路のビーコンを受信する場合があります。
    4. 光ビーコンについての注意
      1. 光ビーコンの受信は,障害物などの影響により最良な受信状態を維持することが困難な場合があります。
      2. 光の特性上,大型車の後方間近を走行しているときには,受信状態が悪くなる場合があります。
      3. アンテナの付近に光を遮る物を置くと,受信が困難になります。

MONET

MONET

  1. 概要
    1. MONETとは,(株)トヨタメディアステーションが提供するオンライン情報システム(Mobile Network)のことで,MNCP(Mobile Network Communication Protocol)を用い,携帯電話を媒体として文字・画像・読み上げデーターなどのさまざまな種類の情報を車両に提供する会員制情報提供サービスです。なお,サービスの内容としては,交通情報・気象情報・電子メール・ニュースおよび施設情報などがあり,電話回線で接続された情報プロバイダーやインターネットからの情報により,リクエストに応じて提供します。
    2. (株)トヨタメディアステーションが提供する各情報をマルチディスプレイ画面上に表示するとともに,携帯電話のハンズフリー通話を可能としました。

  2. 表示と機能
    1. スイッチ機能(ステアリングパッドスイッチ)
    2. 初めて使う場合の準備
      1. 初めてMONETを利用する場合は,情報メニュー画面の「MONET」を選択して表示された画面で,会員番号(ユーザーID)とパスワードの入力を行ってください。会員番号およびパスワード入力後は,自動的にMONET情報センターにダイヤルされ,会員登録・サービスメニューダウンロードが終了すると電話が切れ,MONETメニュー画面が表示されます。なお,会員番号と初期パスワードは,(株)トヨタメディアステーションからの「会員番号とパスワードのお知らせ」をご覧ください。
      2. ■ 注 意 ■
        MONETのご利用にあたっては,あらかじめ会員登録(有料)が必要になります。

    3. MONETメニュー
      1. (株)トヨタメディアステーションと接続することで,いろいろな情報を受信・表示することができます。また,必要に応じてそれぞれを保存し,後から見直すこともできます。
      2. MONETメニュー一覧
        メニュー
        内 容
        音声リクエスト
        音声コマンドで,情報サービスメニューのタイトルを指定し,リクエスト発信します。
        新規リクエスト
        今回のみの情報サービスメニューのタイトルを選択し,リクエスト発信します。
        登録リクエスト
        いつも利用するサービスを登録し,ワンタッチ操作でリクエスト発信します。
        受信情報
        前回受信した情報を表示します。
        保存情報
        保存済みの情報を表示します。
        設定
        MONETの各機能の設定(通信設定・初期化・情報をロック・自動で読み上げ・ガイド設定・自動リクエスト機能・音声認識モードのレベル設定)を行う画面を呼び出します。
        インターネット
        インターネットブラウザを利用できます。
        ガイド
        MONETメニュー画面の操作要領説明を音声でアナウンスします。
        □ 参 考 □
        * : 有料オプションサービス(2000年8月現在)

        1. 自動リクエスト機能
          1. MONETメニュー内の設定画面で自動リクエスト機能をONに設定することにより,(株)トヨタメディアステーションから配信されるPUSHサービスの各情報(交通情報・天気予報など)を自動的に受信し,マルチディスプレイの各画面(ナビゲーション画面・MONET画面など)に表示します。
        2. 情報サービスメニュー
          1. 以下のような情報を,選択・受信することができます。なお,MONETサービスメニューは順次拡大していく予定です。内容については,MONETカスタマーセンターまでご連絡ください。TEL:フリーフォン0070-800-773377(携帯電話ではかけれません。携帯電話でおかけになるときは,052-263-7737におかけください)
          2. 情報サービスメニュー一覧(2000年8月現在)
            情報名
            内 容
            道路交通情報
            渋滞・工事・規制情報/今日の交通公開取り締まり/春・夏・冬連休の高速道渋滞予測(季節情報)/ライブビュー/駐車場情報/タウンページのガソリン店
            ニュース
            ヘッドラインニュース/NHKニュース情報/スポーツニュース/ビジネストレンド情報
            天気予報
            今日の天気/週間天気
            スポーツ天気 & コース
            ゴルフ場の天気/ゴルフ場のコース案内/スキー場情報(季節情報)
            電子メール
            電子メールの受信
            たべもの店情報
            モネおすすめの店/モネ特選のお店1000/文春 東京いい店うまい店/タウンページのたべもの店
            イベント情報
            ぴあ今週の注目ランキング/ぴあチケット発売情報/スポーツスケジュール/展示・博覧会スケジュール/全国お祭り情報
            観光情報
            主要観光スポット/飲食・土産・体験スポット/温泉地・温泉旅館情報/桜開花情報,紅葉情報(季節情報)
            街の情報
            今月の街の話題/街のおすすめスポット/タウンページ案内/電話番号によるお店案内/市街地詳細地図
            宿泊情報
            JTB空室・予約案内/ホテル・ビジネスホテル/観光旅館/タウンページの宿
            JRA-VAN競馬情報
            出馬表・オッズ・成績速報/開催日程/JRA-VANのお知らせ
            お困り相談窓口
            JAF案内/病院案内/お近くの警察署案内/損保事故相談窓口案内/トヨタテクノショップ案内
            メニュー
            全てのメニューのご紹介
            □ 参 考 □
            * : 有料オプションサービス(2000年8月現在)

        3. 使用上の注意点
          1. サービス内容は事前通知なく変更または廃止することがあります。
          2. 情報の提供は保守・工事などで中断する場合があります。
          3. 通話中何らかの原因で通話が遮断されたときも,電話料金が発生します。
          4. サービスは,携帯電話の電波を利用しているため,室内・地下・トンネル内・山岳部・高層ビルの陰などでは使用できない場合があります。
          5. 安全のため走行中の運転者による操作は行わないでください。
    4. ハンズフリー通話機能
      1. ステアリングパッドスイッチの電話フックボタンを押すことにより,ダイヤル発信画面を表示し,普通の電話と同様の操作で電話をかけてハンズフリー通話を行うことができます。また,画面上の各タッチスイッチを操作することにより以下のような機能を選択することができます。
      2. ハンズフリー通話機能一覧
        メニュー
        内 容
        設定
        • 並び順:メモリダイヤルの並び順を50音順/番号順のどちらかに設定できます。
        • 音声認識:音声認識機能のON/OFFを行います。
        • メモリ転送:携帯電話に登録されているメモリダイヤル(漢字名称・読み仮名・電話番号)をMONETのメモリダイヤルに転送します。
        • メモリ消去:MONETに登録されているメモリダイヤルを一括消去します。
        ダイヤル発信
        • 普通の電話と同様の操作でダイヤルできます。接続後ハンズフリー通話が行えます。
        リダイヤル発信
        • 過去12回の電話をかけた時の番号リストを表示し,その中から発信先を選択できます。
        メモリダイヤル発信
        • ハンズフリーセットに登録した電話番号で発信することができます。
        携帯電話メモリ発信
        • 携帯電話に登録されているメモリダイヤルで発信することができます。
        音声発信
        • 音声認識機能を用いて,メモリダイヤルに登録されている読み仮名の発声に応答してダイヤルすることができます。

ヘルプネットシステム

ヘルプネットシステム(緊急通報システム)

  1. 概要
    1. ヘルプネットシステムとは緊急通報システムのことで,運転時における交通事故発生時や急病発生時にヘルプネット対応ユニットから公衆回線網を用いてヘルプネットオペレーションセンターに通報することにより,ヘルプネットオペレーションセンターは救援機関(消防署・警察署)に対して救急救助活動に必要な情報を迅速かつ的確に伝達し,交通事故死傷者の低減および交通に関わる二次災害の防止をはかるものです。
    2. ヘルプネット対応ユニットは自動または手動による緊急通報機能のほかにハンズフリー通話機能を備えています。

  2. 機能
    1. 初めて使う場合の準備
      1. 初めてヘルプネットシステムを利用する際には,あらかじめ(株)日本緊急通報サービスへの会員登録が必要となります。会員登録申し込み後に返送されてくる会員登録通知を受領した後,移動体通信事業者への新規加入手続きを行うとともに,手動機器点検を行うことにより,ヘルプネットシステムによる緊急通報サービスが受けられるようになります。
        1. 手動機器点検
          1. ヘルプネットオペレーションセンターとの通信テスト・ヘルプネットオペレーションセンターに会員登録されているかどうかの確認およびシステムの機器点検を手動で行うことができます。
          2. 手動機器点検の手順一覧
            順 序
            内 容
            1
            ナビゲーション画面で,GPSの受信を確認し,緊急通報スイッチパネル部のカバーを開きます。
            2
            イグニッションスイッチをいったんOFFにした後ACCまたはONの位置にします。
            3
            作動インジケーターランプ(レッドおよびグリーン)が点灯したらすぐに緊急通報ボタンを押し続けます。
            4
            作動インジケーターランプ(グリーン)が点滅します。この点滅が開始されたら,すぐに緊急通報ボタンから指を離してください。
            5
            ヘルプネットオペレーションセンターに接続されると,最初に車両の現在位置やボタンによる機器点検であることやヘルプネットオペレーションセンターに会員登録されているか否かをデーター通信により確認します。
            6
            データー通信の完了後,会員登録済みであれば,通話モードになり,マイクを通してヘルプネットオペレーションセンターと通話することができます。また,会員未登録であれば未会員である旨のアナウンスが流れます。
            7
            全ての点検が終了すると,約10分後に作動インジケーターランプ(グリーン)は点滅を終了し,最新のシステム状態を表示します。
    2. スイッチ機能
      1. 緊急通報スイッチ(作動インジケーターランプ内蔵)
        1. シフトレバー横小物入れに取り付けてあり,ヘルプネットオペレーションセンターへ手動で緊急通報するとき,または手動機器点検時に使用します。また,スイッチ内上部の2つの作動インジケーターランプ(グリーンおよびレッド)の点灯/点滅/消灯によってシステムの作動状態を知らせます。
        2. インジケーターランプによる作動状態一覧
          インジケーターランプ
          動作状態
          処理方法
          グリーン
          レッド
          点灯
          消灯
          動作中のとき(携帯電話サービスエリア内)
          緊急通報および通話機能が利用できます。
          消灯
          点灯
          動作中のとき(携帯電話サービスエリア外)
          携帯電話サービスエリア内に移動してご利用ください。
          装置に異常があるとき
          販売店にご相談ください。
          点滅
          消灯
          緊急通報中のとき
          緊急通報終了後,通常表示に戻ります。
          手動機器点検中のとき
          手動機器点検終了後,通常表示に戻ります。
          消灯
          点滅
          緊急通報に失敗したとき
          再度緊急通報するか,最寄りの公衆電話などから通報してください。
          手動機器点検に失敗したとき
          携帯電話サービスエリア内に移動してから,再度手動機器点検を行ってください。
          装置に異常があるとき
          販売店にご相談ください。
          点灯
          点灯
          エンジン始動時の機器点検中のとき
          機器点検が終了後,通常表示に戻ります。
          装置に異常があるとき
          販売店にご相談ください。
          消灯
          消灯
          緊急通報サービスの契約が切れているとき
          緊急通報サービスの契約をしてください。
          ヘルプネット対応ユニットが動作していないとき
          イグニッションスイッチをONにしてもこの状態が続く場合には販売店にご相談ください。
    3. 緊急通報機能
      1. 通報の手段
        1. 自動通報
          1. 乗員の意識の有無に関わらずエアバッグが作動した場合,またはエアバッグ信号線が断線した場合,自動的に通報を行います。
        2. 手動通報
          1. エアバッグが作動しないような事故の場合または,急病の場合,緊急通報スイッチを押すことにより,通報を行います。
      2. 通報の手順
        1. 通報の手順は下記のようになっています。
        2. 緊急通報の手順一覧
          順 序
          システムの状態(「」内はアナウンス音声)
          お客様の状態
          ヘルプネットオペレーションセンター/救援機関
          1
          緊急通報可能状態
          通報開始
          2
          ヘルプネットオペレーションセンター呼び出し中「センターを呼び出しています。」
          3
          通報データー送信中「緊急通報中です。」
          緊急通報発生および車両位置などのデーターをヘルプネットオペレーションセンターに送信
          お客様からのデーターを受信
          4
          ヘルプネットオペレーションセンターのオペレーターと会話
          ヘルプネットオペレーションセンターのオペレーターに状況を報告
          オペレーターが状況を確認
          5
          緊急通報完了「緊急通報を,完了しました。」
          オペレーターが救援機関に対して出動要請を行う。
          6
          自動着信待ち状態(約10分間)
          待機
          救援機関出動
          7
          救援機関が通報現場に到着し,救護
      3. 緊急通報機能が使用できない場合
        1. 以下のような場合には緊急通報サービスが利用できない,または緊急通報サービスの質が低下することがあります。
          1. ヘルプネットシステム契約の不成立時または消滅時,入会後および契約内容変更時の手動保守点検未実施時。
          2. ヘルプネット対応機器または車両関連機器の異常による通信不能時。
          3. ヘルプネットオペレーションセンターシステムの位置標定エラー時。
          4. ヘルプネットオペレーションセンターシステムの異常による通信不能時。
          5. 緊急通報システムで利用する通信網に起因する通信不能時。
          6. 緊急通報事業者の都合によるサービス提供の中断または休止時。
    4. ハンズフリー通話機能
      1. 販売店装着オプション設定のMONET対応ハンズフリーキットを接続することにより,ハンズフリー通話を行えるものとしました。

  3. 取り扱い上の注意
    1. 事故発生時,エアバッグが作動しない場合は自動緊急通報されません。また,エアバッグが作動しても通報されない場合があります。このような場合には手動操作による緊急通報を行ってください。
    2. 電波状態によっては緊急通報および通話することができません。
    3. 携帯電話サービスエリア外では自動または手動によって緊急通報動作が開始ししても緊急通報できません。緊急通報できなかった場合には,緊急警報スイッチパネルのインジケーターランプ(レッド)が約10秒間点滅します。最寄りの公衆電話などから通報してください。
    4. 車両衝突時,通信に必要な機器に異常または損傷が生じた場合は緊急通報および通話できないことがあります。
    5. バッテリーの電圧低下または,バッテリーとの接続が断たれた場合には緊急通報できない場合があります。
    6. 緊急通報後に救援を待つ間は,センターとの会話が可能で安全な場所に避難してください。
    7. ボタン操作による緊急通報は安全な場所に停車して行ってください。
    8. 全ての通信料金は,お客様の負担となります。
    9. 一部の電話機能(ダイヤルロック等)は緊急通報の妨げとなりますので利用しないでください。なお,使用している電話機または通信事業者によって緊急通報の妨げとなる機能が異なります。