ラツク & ピニオン タイプ パワ-ステアリング ギヤASSY(ヴェロッサ) オーバーホール(脱着・分解)

    準備品一覧

    □ 参 考 □
    構成図は51-22 参照

  1. フロントタイヤ取りはずし
  2. フロントディスクブレーキキャリパASSYLH取りはずし
    1. ボルト2本をはずし、キャリパASSYおよびロータを取りはずす。
    2. □ 参 考 □
      取りはずしたキャリパASSYは、チューブに負担がかからないように、ロープまたは針金で吊しておく。

  3. フロントディスクブレーキキャリパASSYRH取りはずし
  4. □ 参 考 □
    RH側はLH側と同様の手順で行う。

  5. タイロツドASSYLH切り離し
    1. クリップおよびキャッスルナットを取りはずす。
    2. SSTを使用して、タイロッドASSYをステアリングナックルから切り離す。
    3. SST
      09610-20012

      ■ 注 意 ■
      ボールジョイントのダストカバーを傷つけない。


  6. タイロツドASSYRH切り離し
  7. SST
    09610-20012

    □ 参 考 □
    RH側はLH側と同様の手順で行う。

  8. プレツシヤフイ-ドチユ-ブASSY切り離し(駆動方式4WD,エンジン型式1G−FE)
    1. ユニオンボルトおよびガスケットをはずし、プレッシャフィードチューブを切り離す。
    2. ユニオンナットレンチを使用して、リターンチューブを切り離す。
  9. プレツシヤフイ-ドチユ-ブASSY切り離し(エンジン型式1JZ−GTE)
    1. ユニオンボルトおよびガスケットをはずし、プレッシャフィードチューブを切り離す。
    2. ユニオンボルトおよびガスケット2枚をはずし、リターンチューブを切り離す。
  10. プレツシヤフイ-ドホ-ス切り離し(駆動方式2WD,エンジン型式1G−FE)
    1. ユニオンボルトおよびガスケットをはずし、プレッシャフィードホースを切り離す。
  11. プレツシヤフイ-ドホ-ス切り離し(エンジン型式1JZ−FSE)
    1. ユニオンボルトおよびガスケットをはずし、プレッシャフィードホースを切り離す。
  12. リタ-ンチユ-ブ切り離し(駆動方式2WD,エンジン型式1G−FE)
    1. ユニオンナットレンチを使用して、リターンチューブを切り離す。
  13. チユ-ブサブアツセンブリ,リタ-ン,NO.2切り離し(エンジン型式1JZ−FSE)
    1. ユニオンナットレンチを使用して、リターンチューブを切り離す。
  14. ステアリングスライデイングヨ-ク切り離し
    1. スライディングヨークの上側のボルトをゆるめる。
    2. スライディングヨークとステアリングギヤASSYのコントロールシャフトに合わせマークを付ける。
    3. スライディングヨークの下側のボルトをはずし、スライディングヨークをステアリングギヤASSYから切り離す。
    4. ステアリングホイールが回転しなよいうに、シートベルトでステアリングホイールを固定する。
    5. □ 参 考 □
      スパイラルケーブル断線防止のために行う。


  15. ラツク&ピニオンタイプパワ-ステアリングギヤASSY取りはずし(駆動方式2WD)
    1. ボルトをはずし、プレッシャフィードチューブクランプをラックハウジングブラケットから取りはずす。(JZ系エンジン)
    2. ボルト4本をはずし、ラックハウジングブラケットおよびステアリングギヤASSYを取りはずす。
    3. ラックハウジンググロメットをステアリングギヤASSYから取りはずす。
  16. ラツク&ピニオンタイプパワ-ステアリングギヤASSY取りはずし(駆動方式4WD)
    1. ボルト4本をはずし、フロントサスペンションメンバをステアリングギヤASSYを付けた状態で取りはずす。
    2. ボルト5本をはずし、ラックハウジングブラケットおよびステアリングギヤASSYをフロントサスペンションメンバから取りはずす。
    3. ラックハウジンググロメット2個をステアリングギヤASSYから取りはずす。
  17. ステアリングレフトターンプレッシャチューブ取りはずし(駆動方式2WD)
    1. ユニオンナットレンチを使用して、チューブを取りはずす。
    2. ■ 注 意 ■
      ターンプレッシャーチューブを切り離した状態でステアリングラックを動かすと、残留フルードが飛び出すおそれがある。

  18. ステアリングライトターンプレッシャチューブ取りはずし(駆動方式2WD)
    1. ユニオンナットレンチを使用して、チューブを取りはずす。
    2. ■ 注 意 ■
      ターンプレッシャチューブを切り離した状態でステアリングラックを動かすと、残留フルードが飛び出すおそれがある。

  19. ステアリングレフトターンプレッシャチューブ取りはずし(駆動方式4WD)
    1. ユニオンナットレンチを使用して、チューブ(コントロールバルブハウジング側)を切り離す。
    2. ユニオンボルトおよびガスケット2枚をはずし、チューブ(ラックハウジング側)を切り離す。
  20. ステアリングライトターンプレッシャチューブ取りはずし(駆動方式4WD)
    1. ユニオンナットレンチを使用して、チューブ(コントロールバルブハウジング側)を切り離す。
    2. ユニオンボルトおよびガスケット2枚をはずし、チューブ(ラックハウジング側)を切り離す。
  21. ラツク&ピニオンタイプパワ-ステアリングギヤASSY固定
    1. 保護テープを巻いたSSTを使用して、ステアリングギヤASSYをバイスに固定する。
    2. SST
      09612-00012

      ■ 注 意 ■
      ステアリングギヤ固定用SSTは、必要に応じて脱着する。


  22. タイロツドASSYLH取りはずし
    1. ラックエンドとタイロッドエンドに合わせマークを付ける。
    2. ■ 注 意 ■
      合わせマークは、左右が見分けられるようにする。

    3. タイロッドエンドおよびロックナットを取りはずす。
  23. タイロツドASSYRH取りはずし
  24. □ 参 考 □
    RH側はLH側と同様の手順で行う。

  25. ステアリングラツクブ-ツNO.2取りはずし
    1. クリップおよびクランプをはずし、ステアリングラックブーツを取りはずす。
  26. ステアリングラツクブ-ツNO.1取りはずし
  27. □ 参 考 □
    RH側はLH側と同様の手順で行う。

  28. ステアリングラツクエンド取りはずし
    1. ラックエンドのボールジョイント部を、バイスに軽く固定する。
    2. マイナスドライバーおよびハンマーを使用して、クローワッシャのかしめを解く。
    3. ■ 注 意 ■
      • ステアリングラックに衝撃を与えない。
      • バイスを強く締めすぎない。


    4. SSTおよびスパナ(22mm)を使用して、ラックエンドおよびクローワッシャを取りはずす。
    5. SST
      09922-10010

      ■ 注 意 ■
      SSTの使用する方向を間違えない。


  29. パワーステアリングソレノイドバルブASSY取りはずし(エンジン型式1JZ−GTE)
    1. SSTを使用して、ソレノイドバルブASSYを取りはずす。
    2. SST
      09922-10010

      ■ 注 意 ■
      SSTの使用する方向を間違えない。

    3. OリングをソレノイドバルブASSYから取りはずす。

  30. ステアリングラツクガイドスプリングキヤツプナツト取りはずし
    1. SSTを使用して、ロックナットを取りはずす。
    2. SST
      09922-10010

      ■ 注 意 ■
      SSTの使用する方向を間違えない。


  31. ステアリングラツクガイドスプリングキヤツプ取りはずし
    1. ストレートヘキサゴンレンチ24を使用して、スプリングキャップを取りはずす。
  32. ステアリングラツクガイドスプリング取りはずし
    1. コニカルスプリングワッシャおよびラックガイドスプリングをラックガイドから取りはずす。
  33. ステアリングラツクガイド取りはずし
  34. パワーステアリングギヤダストカバー取りはずし
    1. コントロールバルブシャフトのセレーション部に保護テープを巻く。
    2. ダストカバーを取りはずす。
  35. パワーステアリングコントロールバルブ取りはずし
    1. ボルト2本をはずし、コントロールバルブを取りはずす。
    2. コントロールバルブASSYをバイスに軽く固定する。
    3. ■ 注 意 ■
      バイスを強く締めすぎない。


    4. SSTを使用して、ベアリングガイドナットを取りはずす。
    5. SST
      09631-20060

    6. ガイドナットからOリングを取りはずす。
    7. コントロールバルブのセレーション部に保護テープを巻く。

    8. プラスチックハンマーを使用して、コントロールバルブを軽くたたいて取りはずす。
    9. ■ 注 意 ■
      バルブハウジング内のオイルシールのリップ部を傷つけない。

    10. マイナス薄刃ドライバーを使用して、パワーステアリングコントロールバルブリング4個(1JZ−GTE車は5個)を取りはずす。
    11. ■ 注 意 ■
      リング溝を傷つけない。

  36. パワーステアリングコントロールバルブベアリング取りはずし
    1. SSTおよびプレスを使用して、ベアリングおよびオイルシールを取りはずす。
    2. SST
      09950-60010(09951-00250)
      09950-70010(09951-07100)


  37. シリンダエンドストッパ取りはずし
    1. SSTを使用して、シリンダエンドストッパを取りはずす。
    2. SST
      09631-20090

    3. Oリングをシリンダエンドストッパから取りはずす。
    4. ラックエンドガイドをシリンダエンドストッパから取りはずす。
    5. パワーステアリングシリンダチューブスペーサNo.1をハウジングから取りはずす。

  38. パワーステアリングラック取りはずし
    1. ボルト(M14×P1.5)およびプレスを使用して、ステアリングラックを取りはずす。
    2. シリンダエンドストッパオイルシールをステアリングラックから取りはずす。
    3. マイナス薄刃ドライバーを使用して、ラックステアリングピストンリング2個をステアリングラックから取りはずす。
    4. ■ 注 意 ■
      リング溝を傷つけない。


  39. パワーステアリングラックハウジングオイルシール取りはずし
    1. SST(09612−07120)をSST(09612−07210)に取り付ける。
    2. SST
      09612-70100(09612-07120,09612-07210)

      ■ 注 意 ■
      • 使用する前に、SST(09612−07230)の先端およびSST(09612−07210,09612−07120)の内面にグリースを薄く塗布する。
      • ハウジング内部の傷つき防止のため、確実にSST(09612−07120)をSST(09612−07210)に取り付ける。


    3. SST(09612−07210)をハウジング内のオイルシールに接触するまで斜めに挿入し、SST(09612−07210)にSST(09612−07220)を取り付ける。
    4. SST
      09612-70100(09612-07120,09612-07210,09612-07220)

      ■ 注 意 ■
      ハウジング内部を傷つけない。


    5. SST(09612−07220)を固定し、SST(09612−07210)を手前に引き、SST(09612−07120)をハウジング内部に置く。
    6. □ 参 考 □
      パワーステアリングシリンダチューブオイルシールとパワーステアリングラックハウジングの間の面取り部にSST(09612−07120)を置く。


    7. SST(09612−07240)をSST(09612−07230)に取り付けた後、SST(09612−07230)の先端をパワーステアリングラックハウジング内のSST(09612−07120)のサービスホールに挿入する。
    8. SST
      09612-70100(09612-07120,09612-07230,09612-07240)

      ■ 注 意 ■
      • SST(09612−07120)の破損防止のため、必ずSST(09612−07240)を取り付ける。
      • パワーステアリングラックハウジングの内部を傷つけない。


    9. SST(09951−07150)をSST(09612−07230)に取り付け、プレスを使用してパワーステアリングシリンダチューブオイルシールを取りはずす。
    10. SST
      09612-70100(09612-07120,09612-07230,09612-07240)
      09950-70010(09951-07150)

      ■ 注 意 ■
      パワーステアリングラックハウジングを傷つけない。

      □ 参 考 □
      SST(09951−07150)は、必要に応じてセット内の異なる長さのSSTに変更する。


  40. パワーステアリングラック点検
    1. 歯面の摩耗および損傷を点検する。
    2. Vブロックおよびダイヤルゲージを使用して、ステアリングラックの曲りを点検する。
    3. 限度
      0.15mm(ステアリングラック中央部)


  41. ベアリングガイドナットオイルシール取りはずし
    1. SSTおよびプレスを使用して、オイルシールを取りはずす。
    2. SST
      09950-60010(09951-00310)
      09950-70010(09951-07100)


  42. パワーステアリングコントロールバルブオイルシール取り付け
    1. 新品のオイルシールのリップ部にMPグリースNo.2を塗布する。
    2. SSTおよびプレスを使用して、オイルシールを取り付ける。
    3. SST
      09950-60010(09951-00180,09951-00320,09952-06010)
      09950-70010(09951-07150)

      ■ 注 意 ■
      オイルシールの取り付け方向を間違えない。


  43. パワーステアリングコントロールバルブベアリング取り付け
    1. SSTおよびプレスを使用して、ベアリングを取り付ける。
    2. SST
      09950-60010(09951-00340)
      09950-70010(09951-07150)


  44. ベアリングガイドナットオイルシール取り付け
    1. 新品のオイルシールのリップ部に、パワーステアリングフルードを塗布する。
    2. SSTおよびプレスを使用して、オイルシールを取り付ける。
    3. SST
      09950-60010(09951-00380)
      09950-70010(09951-07100)

      ■ 注 意 ■
      オイルシールの取り付け方向を間違えない。


  45. タイロツドASSYLH点検
    1. タイロッドエンドのボールジョイント部をバイスに軽く固定する。
    2. キャッスルナットを仮付けする。
    3. ボールジョイントを5往復回転させる。
    4. トルクレンチをナットにセットして、1回転/2−4秒の速度で連続してボールジョイントを回転させ、5回目の回転トルクを点検する。
    5. 基準値
      0.49−3.43N・m{5−35kgf・cm}


  46. タイロツドASSYRH点検
  47. □ 参 考 □
    RH側はLH側と同様の手順で行う。

  48. パワーステアリングラックハウジングオイルシール取り付け
    1. 新品のパワーステアリングシリンダチューブオイルシールのリップ部にパワーステアリングフルードを塗布する。
    2. オイルシールをラックハウジングに斜めに取り付ける。
    3. ■ 注 意 ■
      • オイルシールの取り付け方向を間違えない。
      • 2ヶ所のポートを通過時にオイルシールの側面が破損しないようにするため、オイルシールは約15°の角度で、下図の矢印部分にオイルシールの最下部が位置するように取り付ける。

    4. SSTを使用して、オイルシールが2ヶ所のポート部を通過するまで手で押し込んでいく。
    5. SST
      09950-70010(09951-07360)
      09631-00200

      ■ 注 意 ■
      オイルシールを挿入時、SSTは回転させない。

    6. SST09950−70010(09951−07360)にSST09631−00200を裏返して取り付ける。

    7. SSTを使用して、オイルシールが水平になるように手で押した後、SSTおよびプレスを使用して、パワーステアリングシリンダチューブオイルシールを取り付ける。
    8. SST
      09950-70010(09951-07360)
      09631-00200


  49. パワーステアリングラック取り付け
    1. 新品のOリングにパワーステアリングフルードを塗布して、ステアリングラックに取り付ける。
    2. 新品のピストンリングにパワーステアリングフルードを塗布して、指でリングをしごいて取り付けやすいように拡張させる。
    3. ■ 注 意 ■
      • 爪などでリングを傷つけない。
      • リングの全周を均一に拡張する。
      • リングを拡張しすぎない。


    4. ピストンリングをステアリングラックに取り付け、手で押さえてなじませる。

    5. バキュームホース(90999−92002)およびホースクランプ(90460−44002)を使用して、拡張したピストンリングを縮ませる。
    6. ラックカバーチューブが歯面および通気穴を覆う状態でラック先端より約30mm長くなるように切断する。
    7. ■ 注 意 ■
      ラックカバーチューブはオイルシールの保護に使用するため、チューブの表面の損傷はオイル漏れの原因となる。このため、収縮前のチューブ表面にバリ、亀裂など損傷のないことを確認後、使用する。


    8. 新聞紙をステアリングラックの歯面を覆う幅でラックカバーチューブと同等の長さに切断する。
    9. □ 参 考 □
      収縮時チューブにラックの歯形が残るのを防止するため新聞紙を使用する。

    10. ラックの歯の谷部にシャシーグリーススペシャルを充てんする。
    11. ラック歯面を覆うように新聞紙をセットする。

    12. ラックカバーチューブを図のような折り目方向で通気穴を覆う位置まで挿入する。
    13. 歯の背面側を使用して、図のようにラックをドライヤーの吹き出し口を斜めに当てて、チューブ内のエアをB側へ押し出すようにラックを移動させてA部からB部までチューブを収縮する。
    14. ■ 注 意 ■
      歯面側を利用するとチューブに歯形が残りチューブがはずしにくいため、背面側を利用する。

      □ 参 考 □
      チューブの折り目を片側ずつ収縮させるため、ドライヤーは吹き出し口の絞られたものが作業しやすい。


    15. ラックチューブのみ180°回転させる。

    16. 歯の背面を利用して、チューブを収縮させる。
    17. 新聞紙を抜き取る。
    18. □ 参 考 □
      新聞紙が破れた場合、チューブを抜き取り新聞紙を取りはずす。なお、チューブ取り付け時は通気穴を覆う位置まで確実に挿入する。

    19. ラックを回しながら先端C部のみを十分暖め、すばやくチューブをねじりながらラックエンドのねじ穴に押し込む。
    20. ■ 注 意 ■
      歯面部を加熱するとチューブ歯形が残りはずしにくいため、先端C部のみを加熱する。


    21. 先端に突起、エッジのないことを確認する。
    22. 先端に突起、エッジのある場合は再度先端部を暖め、ボールペンなどを利用して、ねじ穴に押し込む。
    23. チューブ表面に傷などないことを確認する。
    24. ステアリングラックのラックカバーチューブおよびピストンリングにパワーステアリングフルードを塗布する。
    25. ステアリングラックをラックハウジングに取り付ける。
    26. ■ 注 意 ■
      ピストンリングを傷つけない。

    27. ラックカバーチューブを取りはずす。
    28. ■ 注 意 ■
      • ラックカバーチューブは再使用できない。
      • ラックカバーチューブ取りはずし後は、ラックオーバーストロークにより歯面および通気穴でオイルシールを損傷するおそれがあるため、コントロールバルブを取り付けるまで必要以上ラックを動かさない。

    29. ステアリングラック端面に保護テープを巻く。

    30. 新品のオイルシールのリップ部にパワーステアリングフルードを塗布する。
    31. 保護テープにパワーステアリングフルードを塗布する。
    32. オイルシールをステアリングラックに取り付ける。
    33. ■ 注 意 ■
      • オイルシールの取り付け方向を間違えない。
      • オイルシールを傾けない。

    34. 保護テープを取りはずす。
  50. シリンダエンドストッパ取り付け
    1. パワーステアリングシリンダチューブスペーサNo.1をラックハウジングに取り付ける。
    2. ■ 注 意 ■
      2WD車はスペーサの取り付け方向を間違えない。

    3. シリンダエンドストッパのブシュ内面にシャシーグリーススペシャルを塗布する。

    4. 保護テープを巻いた木片およびハンマーを使用して、締め付けが行えるまでエンドストッパを打ち込む。
    5. □ 参 考 □
      木くずの発生を防止するため、保護テープを巻く。


    6. SSTを使用して、シリンダエンドストッパを取り付ける。
    7. SST
      09631-20090

      基準値
      T=59N・m{600kgf・cm}


  51. 気密点検
    1. SSTをラックハウジングに取り付ける。
    2. SST
      09631-12071(09633-00010)

    3. SSTにマイティバックを取り付ける。
    4. 53.33kPa{400mmHg}の負担をかけたまま約30秒間保持したとき、指針に変化がないことを確認する。
    5. ■ 注 意 ■
      漏れがある場合は、ラックハウジングオイルシールおよびシリンダエンドストッパオイルシールを点検、交換する。

    6. マイティバックおよびSSTを取りはずす。

  52. パワーステアリングコントロールバルブ取り付け
    1. 新品のバルブリング4個(1JZ−GTE車は5個)にパワーステアリングフルードを塗布して、指でしごいて取り付けやすいように拡張させる。
    2. ■ 注 意 ■
      • 爪などでリングを傷つけない。
      • リングは全周を均一に拡張する。
      • リングを拡張しすぎない。

    3. バルブリングをコントロールバルブに取り付け、手で押さえてなじませる。
    4. バキュームホース(90999−92002)およびホースクランプ(90460−44002)を使用して、拡張したバルブリングを縮ませる。

    5. コントロールバルブのセレーション部に保護テープを巻く。

    6. コントロールバルブのリングにパワーステアリングフルードを塗布する。
    7. コントロールバルブをハウジングに取り付ける。
    8. 新品のOリングにパワーステアリングフルードを塗布して、ベアリングガイドナットに取り付ける。
    9. コントロールバルブASSYをバイスに軽く固定する。
    10. ■ 注 意 ■
      バイスを強く締めすぎない。

    11. SSTを使用して、ガイドナットを取り付ける。
    12. SST
      09631-20060

      基準値
      T=24.5N・m{250kgf・cm}


    13. ポンチを使用して、ベアリングガイドナットとバルブハウジングをかしめる。

    14. ピニオンの歯の谷部にシャシーグリーススペシャルを充てんする。
    15. ラックハウジング内ニードルローラベアリングに、シャシーグリーススペシャルを塗布する。
    16. ラックハウジングの図の位置にシャシーグリーススペシャルを充てんする。

    17. ボルト2本で、コントロールバルブASSYをラックハウジングに取り付ける。
    18. 基準値
      T=18.1N・m{185kgf・cm}

  53. ステアリングラツクガイド取り付け
    1. ラックガイドのラック接触面に、シャシーグリーススペシャルを塗布する。
    2. ラックガイドをラックハウジングに取り付ける。
  54. ステアリングラツクガイドスプリング取り付け
    1. ラックガイドスプリングをラックガイドに取り付ける。
    2. コニカルスプリングワッシャーを図の向きに取り付ける。

  55. ステアリングラツクガイドスプリングキヤツプ取り付け
    1. キャップおよびラックハウジングのねじ部を清掃し、白ガソリンで脱脂する。
    2. キャップのねじ部にアドヘシブ1344を塗布して仮締めする。
  56. 総合プレロード調整
    1. ストレートヘキサゴンレンチ24を使用して、ラックガイドスプリングキャップを締め付ける。
    2. 基準値
      T=24.5N・m{250kgf・cm}

    3. ラックガイドスプリングキャップを約12°ゆるめる。
    4. ステアリングラックエンドを仮付けする。
    5. ■ 注 意 ■
      ラックエンドを付けずにステアリングラックをフルストロークさせるとオイルシールを傷つけるため、必ず左右のラックエンドを取り付ける。

    6. SSTを使用して、ステアリングラックを1−2回フルストロークさせて、ステアリングラックをなじませる。
    7. SST
      09616-00011

    8. ストレートヘキサゴンレンチ24を使用して、ラックガイドスプリングキャップをゆるめる。
    9. SSTおよびストレートヘキサゴンレンチ24を使用して、コントロールバルブシャフトの回転トルクが基準値になるようにラックガイドスプリングキャップを締め付ける。
    10. SST
      09616-00011

      基準値
      T=0.85−1.35N・m{8.7−13.8kgf・cm}(回転中)


  57. ステアリングラツクガイドスプリングキヤツプナツト取り付け
    1. キャップナットのねじ部を清掃する。
    2. キャップナットのねじ部にアドヘシブ1344を塗布する。
    3. SSTおよびストレートヘキサゴンレンチ24を使用して、スプリングキャップを固定して、キャップナットを締め付ける。
    4. SST
      09922-10010

      基準値
      T=69N・m{700kgf・cm}(規定締め付けトルク)
      T”=50N・m{511kgf・cm}(SSTおよびトルクレンチ920F使用時の読み)

      ■ 注 意 ■
      SSTの使用する方向を間違えない。


  58. 総合プレロード点検
    1. SSTおよびトルクレンチを使用して、コントロールバルブシャフトの回転中のトルクを点検する。
    2. SST
      09616-00011

      基準値
      T=0.85−1.35N・m{8.7−13.8kgf・cm}(回転中)

      ■ 注 意 ■
      ステアリングラックをフルストロークさせない。

    3. ステアリングラックエンドを取りはずす。
  59. パワーステアリングギヤダストカバー取り付け
    1. 図の箇所にMPグリースNo.2を充てんする。
    2. セレーション部に保護テープを巻く。
    3. ダストカバーをコントロールバルブハウジングに取り付ける。

  60. パワーステアリングソレノイドバルブASSY取り付け(エンジン型式1JZ−GTE)
    1. Oリングにパワーステアリングフルードを塗布し、ソレノイドバルブASSYに取り付ける。
    2. SSTを使用して、ソレノイドバルブASSYを取り付ける。
    3. SST
      09922-10010

      基準値
      T=58.8N・m{600kgf・cm}(規定締め付けトルク)
      T”=43N・m{438kgf・cm}(SSTおよびトルクレンチ920F使用時の読み)

      ■ 注 意 ■
      SSTの使用する方向を間違えない。


  61. ステアリングラツクエンド取り付け
    1. 新品のクローワッシャーのツメをラックエンドの切り欠きに合わせて取り付ける。
    2. ラックエンドを仮付けする。
    3. スパナ(22mm)およびSSTを使用して、ラックエンドを締め付ける。
    4. SST
      09922-10010

      基準値
      T=103N・m{1050kgf・cm}(規定締め付けトルク)
      T’=75N・m{767kgf・cm}(SSTおよびトルクレンチ920F使用時の読み)

      ■ 注 意 ■
      • SSTの使用する方向を間違えない。
      • スパナでステアリングラックを確実に固定する。


    5. ラックエンドのボールジョイント部をバイスに軽く固定する。
    6. ■ 注 意 ■
      バイスを強く締めすぎない。

    7. ブラスバーおよびハンマーを使用して、クローワッシャーをかしめる。
    8. ■ 注 意 ■
      ステアリングラックに衝撃を与えない。

  62. パワーステアリングラック点検
    1. 針金(直径2mm)をステアリングラックの通気穴に約30mm挿入し、詰まりのないことを点検する。
    2. □ 参 考 □
      ステアリングラックの通気穴は左右のラックブーツ内の圧力を等しくしている。通気穴が詰まっていると、ステアリングホイールを回したときにブーツ内の圧力が変化し、ブーツの変形や破損のおそれがある。


  63. ステアリングラツクブ-ツNO.2取り付け
    1. ラックブーツの小径内側にシリコングリースを塗布する。
    2. ラックブーツをねじれないように取り付ける。
    3. クランプおよびクリップを取り付ける。
    4. ■ 注 意 ■
      クリップは、つまみの中心部が図の範囲内に位置するように取り付ける。


    5. SSTを使用して、コントロールバルブシャフトを回転させたとき、ラックブーツがスムースに伸縮することを確認する。
    6. SST
      09616-00011

  64. ステアリングラツクブ-ツNO.1取り付け
  65. SST
    09316-00011)

    □ 参 考 □
    RH側はLH側と同様の手順で行う。

  66. タイロツドASSYLH取り付け
    1. ロックナットおよびタイロッドエンドをラックエンドの合わせマーク位置までねじ込み、ロックナットを仮締めする。
    2. □ 参 考 □
      本締めはトーイン調整後に行う。

  67. タイロツドASSYRH取り付け
  68. □ 参 考 □
    RH側はLH側と同様の手順で行う。

  69. ステアリングレフトターンプレッシャチューブ取り付け(駆動方式2WD)
    1. ユニオンナットレンチを使用して、チューブを取り付ける。
    2. 基準値
      T=24.5N・m{250kgf・cm}(規定締め付けトルク)
      T’=22.3N・m{228kgf・cm}(ユニオンナットレンチおよびトルクレンチ460F使用時の読み)

  70. ステアリングライトターンプレッシャチューブ取り付け(駆動方式2WD)
    1. ユニオンナットレンチを使用して、チューブを取り付ける。
    2. 基準値
      T=24.5N・m{250kgf・cm}(規定締め付けトルク)
      T’=22.3N・m{228kgf・cm}(ユニオンナットレンチおよびトルクレンチ460F使用時の読み)

  71. ステアリングレフトターンプレッシャチューブ取り付け(駆動方式4WD)
    1. ユニオンナットレンチを使用して、チューブ(バルブハウジング側)を取り付ける。
    2. 基準値
      T=24.5N・m{250kgf・cm}(規定締め付けトルク)
      T’=22.3N・m{228kgf・cm}(ユニオンナットレンチおよびトルクレンチ460F使用時の読み)

    3. ガスケット2枚を介し、ユニオンボルトでチューブ(ラックハウジング側)を取り付ける。
  72. ステアリングライトターンプレッシャチューブ取り付け(駆動方式4WD)
    1. ユニオンナットレンチを使用して、チューブ(ハウジング側)を取り付ける。
    2. 基準値
      T=24.5N・m{250kgf・cm}(規定締め付けトルク)
      T’=22.3N・m{228kgf・cm}(ユニオンナットレンチおよびトルクレンチ460F使用時の読み)

    3. ガスケット2枚を介し、ユニオンボルトでチューブ(ラックハウジング側)を取り付ける。
    4. 基準値
      T=29.4N・m{300kgf・cm}

  73. ラツク&ピニオンタイプパワ-ステアリングギヤASSY取り付け(駆動方式2WD)
    1. ラックハウジンググロメットをステアリングギヤASSYに取り付ける。
    2. ボルト4本で、ステアリングギヤASSYおよびラックハウジングブラケットを取り付ける。
    3. 基準値
      T=74N・m{750kgf・cm}

      □ 参 考 □
      ブラケットは、図のように矢印を上へ向けて取り付ける。


    4. ボルトで、プレッシャフィードチューブクランプをラックハウジングブラケットに取り付ける。(JZ系エンジン)
    5. 基準値
      T=5.4N・m{55kgf・cm}

  74. ラツク&ピニオンタイプパワ-ステアリングギヤASSY取り付け(駆動方式4WD)
    1. ラックハウジンググロメット2個をステアリングギヤASSYに取り付ける。
    2. □ 参 考 □
      グロメットの切り割り部が、図の位置になるように取り付ける。

    3. ボルト5本で、ステアリングギヤASSYおよびラックハウジングブラケットをフロントサスペンションメンバーに取り付ける。
    4. 基準値
      T=53N・m{54kgf・cm}

    5. ボルト4本で、ステアリングギヤASSYの取り付いたフロントサスペンションメンバーを取り付ける。
    6. 基準値
      T=127.5N・m{1300kgf・cm}


  75. ステアリングスライデイングヨ-ク接続
    1. ステアリングホイール回転防止用シートベルトを取りはずす。
    2. 合わせマークを合わせ、スライディングヨークとステアリングギヤASSYのコントロールシャフトを接続する。
    3. スライディングヨークの下側のボルトを取り付ける。
    4. 基準値
      T=35.3N・m{360kgf・cm}

    5. スライディングヨークの上側のボルトを取り付ける。
    6. 基準値
      T=35.3N・m{360kgf・cm}

  76. プレツシヤフイ-ドチユ-ブASSY接続(駆動方式4WD,エンジン型式1G−FE)
    1. ユニオンナットレンチを使用して、リターンチューブを接続する。
    2. 基準値
      T=44.1N・m{450kgf・cm}(規定締め付けトルク)
      T’=40.1N・m{410kgf・cm}(SSTおよびトルクレンチ460F使用時の読み)

    3. ガスケットを介して、ユニオンボルトでプレッシャフィードチューブを接続する。
    4. 基準値
      T=42.1N・m{430kgf・cm}

  77. プレツシヤフイ-ドチユ-ブASSY接続(エンジン型式1JZ−GTE)
    1. ガスケット2枚を介して、ユニオンボルトでリターンチューブを接続する。
    2. 基準値
      T=42.1N・m{430kgf・cm}

    3. ガスケットを介して、ユニオンボルトでプレッシャフィードチューブを接続する。
    4. 基準値
      T=42.1N・m{430kgf・cm}

  78. プレツシヤフイ-ドホ-ス接続(駆動方式2WD,エンジン型式1G−FE)
    1. ガスケットを介して、ユニオンボルトでプレッシャフィードホースを接続する。
    2. 基準値
      T=42.1N・m{430kgf・cm}

  79. プレツシヤフイ-ドホ-ス接続(エンジン型式1JZ−FSE)
    1. ガスケットを介して、ユニオンボルトでプレッシャフィードホースを接続する。
    2. 基準値
      T=42.1N・m{430kgf・cm}

  80. リタ-ンチユ-ブ接続(駆動方式2WD,エンジン型式1G−FE)
    1. ユニオンナットレンチを使用して、リターンチューブを接続する。
    2. 基準値
      T=44.1N・m{450kgf・cm}(規定締め付けトルク)
      T’=40.1N・m{410kgf・cm}(SSTおよびトルクレンチ460F使用時の読み)

  81. チユ-ブサブアツセンブリ,リタ-ン,NO.2接続(エンジン型式1JZ−FSE)
    1. ユニオンナットレンチを使用して、リターンチューブを接続する。
    2. 基準値
      T=44.1N・m{450kgf・cm}(規定締め付けトルク)
      T’=40.1N・m{410kgf・cm}(SSTおよびトルクレンチ460F使用時の読み)

  82. タイロツドASSYLH接続
    1. タイロッドASSYをステアリングナックルに接続し、キャッスルナットで締め付ける。
    2. 基準値
      T=65N・m{650kgf・cm}

      ■ 注 意 ■
      キャッスルナットの締め付け後のクリップの穴合わせは、60°以内の増し締め方向で行う。

    3. 新品のクリップを取り付ける。
  83. タイロツドASSYRH接続
  84. □ 参 考 □
    RH側はLH側と同様の手順で行う。

  85. フロントディスクブレーキキャリパASSYLH取り付け
    1. ボルト2本で、キャリパASSYおよびロータを取り付ける。
    2. 基準値
      T=117.7N・m{1200kgf・cm}

  86. フロントディスクブレーキキャリパASSYRH取り付け
  87. □ 参 考 □
    RH側はLH側と同様の手順で行う。

  88. フロントタイヤ取り付け
  89. 基準値
    T=103N・m{1050kgf・cm}

  90. フロントタイヤ直進状態点検
  91. パワーステアリングフルードエア抜き(要領は51-2 参照)
  92. パワーステアリングフルード漏れ点検
  93. タイヤ点検(要領は26-7 参照)
  94. 車高点検(要領は26-7 参照)
  95. サイドスリップ点検(要領は26-7 参照)
  96. トーイン点検(要領は26-7 参照)
  97. トーイン調整(要領は26-7 参照)
  98. フロントタイヤ直進状態点検