DTC P0715/67 NC0回転数センサー系統

準備品一覧

機能説明

NC0回転数センサーからエンジンコントロールコンピュータに信号として入力され、SP2回転数信号およびNC0回転数信号から、エンジントルク制御およびシフトタイミング制御を行う。また、エンジン回転数信号をもとにフレックスロックアップ制御も行う。

DTC No
1.診断条件
2.異常状態
3.異常期間
点検部位
P0715/67
1.1速、2速、3速、4速の変速完了後から次回変速出力の間、アウトプット回転数(SP2)が1000r/min以上
2.インプット回転数(NC0)入力が300r/min未満
3.5秒以上連続1トリップ
  • ワイヤハーネスおよびコネクター(NC0信号系統)
  • トランスミッションレボリューションセンサ(NC0)
  • エンジンコントロールコンピユータ

回路図

点検手順

手順1
S2000−ECUデータ読み取り(C0クラッチ回転数)

SST
09991-60101
09991-60300
■ 注 意 ■
  • コンピュータデータの値は、測定のわずかな差、測定環境の違い、車両の経時変化などにより値が大きくバラツキ、明確な基準値(判定時)を示すことが困難である。従って、参考値内であっても不具合となる場合がある。
  • 息つき、ラフアイドルのような微妙な現象に対しては、同型車を同一条件でデータ採取後比較する手法を用い、コンピュータデータの全項目から総合的に判断する必要がある。

  1. SSTを使用して、画面表示に従って操作を行い、「ECUデータモニター」画面を表示させコンピュータデータを点検する。

  2. [システム選択画面:TCCS⇔ECUデータモニター]

    項目名
    [記号]
    項目解説
    点検条件
    参考値
    異常時の点検項目
    C0クラッチ回転数(NC0)[NC0]
    C0ドラム回転数を表す
    表示範囲:0−12750rpm
    表示:50rpm
    停車時
    0r/min
    NC0信号
    C0クラッチ回転数(NC0)[NC0]
    C0ドラム回転数を表す
    表示範囲:0−12750rpm
    表示:50rpm
    エンジンアイドリング時
    エンジン回転数と同じ
    NC0信号
      OK
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検および交換
      NG
      次の手順へ

手順2
トランスミツシヨンレボリユ-シヨンセンサ単体点検(NC0)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. トランスミッションレボリューションセンサ(NC0)のコネクターを切り離す。

  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗を点検する。


  3. 基準値
    560−680Ω(20°C)
      NG
      トランスミツシヨンレボリユ-シヨンセンサ交換
      OK
      次の手順へ

手順3
ワイヤハーネスおよびコネクター点検(トランスミッションレボリユーシヨンセンサーエンジンコントロールコンピユータ)(点検要領および注意事項は01-29 参照)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. トランスミッションレボリューションセンサのコネクターを取り付け、エンジンコントロールコンピュータのコネクターBを切り離す。

  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、B11(NC0+)⇔B10(NC0−)端子間の抵抗を点検する。(端子配列は05-804 参照)


  3. 基準値
    560−680Ω(20°C)
    ■ 注 意 ■
    端子を変形させない。

      NG
      ワイヤハーネスおよびコネクター修理または交換
      OK
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検および交換