DTC P1760/77 ライン圧制御リニアソレノイド

準備品一覧

機能説明

スロットルポジションセンサからの信号をもとに、エンジンコントロールコンピユータによりあらかじめ決められているデューティー比によりコントロールされる。これによりスロットル開度やエンジン出力に合ったラインプレッシャーに調整される。

DTC No
1.診断条件
2.異常状態
3.異常期間
点検部位
P1760/77
1.エンジン回転中
2.ライン圧制御リニアソレノイド回路の短絡または断線
3.1秒以上連続
  • ワイヤハーネスおよびコネクター(ソレノイドSLT信号系統)
  • ラインプレッシャコントロールソレノイドASSY(SLT)
  • エンジンコントロールコンピユータ

回路図

点検手順

手順1
S2000−アクティブテスト実施(ライン圧SOL)

SST
09991-60101
09991-60300
  1. SSTを使用して、画面表示に従って操作を行い、「アクティブテスト」画面を表示させアクティブテストを行う。

  2. [システム選択画面:TCCS→アクティブテスト]

    項目名
    テスト内容
    制約事項
    ライン圧SOL
    • ライン圧ソレノイドバルブのON→OFFが可能
    • ON→デューティー比100%
    (アイドル時のラインプレッシャー)
    • OFF→デューティー比0%
    (ストール時のラインプレッシャー)
    スロットル開度全閉(アイドル時)かつ
    車速0km/hにて可能
      OK
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検および交換
      NG
      次の手順へ

手順2
トランスミツシヨンワイヤ単体点検(SLT)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. トランスミツシヨンワイヤのコネクターを切り離す。

  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗を点検する。


  3. 基準値
    端子番号(端子名)
    抵抗値[Ω]
    2(SLT+)⇔6(SLT−)
    5.0−5.6(20°C)
      NG
      OK
      次の手順へ

手順3
ワイヤハーネスおよびコネクター点検(トランスミツシヨンワイヤ−エンジンコントロールコンピユータ)(点検要領および注意事項はXX-XXX 参照)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. トランスミツシヨンワイヤのコネクターを取り付け、エンジンコントロールコンピユータのコネクターAを切り離す。

  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、ワイヤハーネス側から端子間の抵抗を点検する。(端子配列はXX-XXX 参照)


  3. 基準値
    端子番号(端子名)
    抵抗値[Ω]
    A20(SLT+)⇔A19(SLT−)
    5.0−5.6(20°C)
    ■ 注 意 ■
    端子を変形させない。

      NG
      ワイヤハーネスおよびコネクター修理または交換
      OK
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検および交換

手順4
ラインプレツシヤコントロ-ルソレノイドASSY単体点検(SLT)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. 2端子に12V−21Wのバルブを介してバッテリープラスを接続し、1端子にバッテリーマイナスを接続したとき、ソレノイド内のバルブが作動することを点検する。


  2. 基準
    作動する
  3. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、1⇔2端子間の抵抗を点検する。


  4. 基準値
    5.1−5.5Ω(20°C)
      NG
      ラインプレツシヤコントロ-ルソレノイドASSY交換
      OK
      トランスミツシヨンワイヤ修理または交換