DTC C0278/11 ABSソレノイドリレー回路断線

 DTC C0279/12 ABSソレノイドリレー回路ショート

準備品一覧

機能説明

ABSソレノイドリレーはABSソレノイドおよびTRCソレノイドに電力を供給する。

DTC No.
DTC検出状況
不具合箇所
C0278/11
1.IG端子電圧9.5−17.2VでソレノイドリレーON直後、ソレノイドリレー内接点OFF状態が0.2秒以上継続
2.リレーON駆動によりIG端子電圧が9.5V以下となり、リレー接点ONしない状態が0.2秒以上継続
  • ABSソレノイドリレー
  • スキッドコントロールコンピュータASSY
C0279/12
IG端子電圧が10−14VでソレノイドリレーOFF時、ソレノイドリレー内接点ON状態が0.2秒以上継続
  • ABSソレノイドリレー
  • スキッドコントロールコンピュータASSY

回路図

点検手順

手順1
ヒューズ点検(ABS1 40A,ABS3 5A)
  1. ヒューズ(ABS1 40A、ABS3 5A)が正常か点検する。

      NG
      ヒューズ交換
      OK
      次の手順へ

手順2
アクティブテスト

SST
09991-60101
09991-60300
  1. SST(S2000)を使用して、画面に従い、ABSソレノイドリレーが正常に作動する(作動音がする)ことを確認する。

      OK
      NG
      次の手順へ

手順3
ABSソレノイドリレ-単体点検

SST
09082-00030
09083-00150
  1. 抵抗および導通点検

    1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の抵抗を測定する。


    2. 基準値
      1(R+)⇔2(SR)端子間・・・80−133Ω
      3(BS)⇔4(N.C.)端子間・・・0Ω
      3(BS)⇔5(+BS)端子間・・・10MΩ以上
    3. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、1⇔2端子間にバッテリ電圧をかけたとき、3⇔4端子間および3⇔5端子間の導通の有無を点検する。


    4. 基準
      3(BS)⇔4(N.C.)端子間・・・導通なし
      3(BS)⇔5(+BS)端子間・・・導通あり
      NG
      ABSソレノイドリレ-交換
      OK
      次の手順へ

手順4
ワイヤハーネス点検(スキッドコントロールコンピュータASSY−ABSソレノイドリレー)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. IGスイッチをOFFにして、スキッドコントロールコンピュータASSYのコネクターを切り離し、ABSソレノイドリレーを取りはずす。

  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、スキッドコントロールコンピュータASSYの端子⇔ABSソレノイドリレーの端子間のワイヤハーネスの導通およびボデーアースとの絶縁を点検する。


  3. 基準

    導通点検

    スキッドコントロールコンピュータASSY端子
    ABSソレノイドリレー端子
    基準
    D14(R+)
    1(R+)
    導通あり
    D11(SR)
    2(SR)
    導通あり

    絶縁点検

    点検端子
    基準
    スキッドコントロールコンピュータASSYD14(R+)、D11(SR)⇔ボデーアース
    導通なし
      NG
      ワイヤハーネスおよびコネクター修理または交換
      OK
      次の手順へ

手順5
ワイヤハーネス点検(ブレーキアクチュエータASSY−ABSソレノイドリレー)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. IGスイッチをOFFにして、ブレーキアクチュエータASSYのコネクターを切り離し、ABSソレノイドリレーを取りはずす。

  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、ブレーキアクチュエータASSYの16(BS)端子⇔ABSソレノイドリレーの3(BS)端子間のワイヤハーネスの導通およびボデーアースとの絶縁を点検する。


  3. 基準
    端子間・・・・・・・・・・・・・・・・導通あり
    端子⇔ボデーアース間・・・導通なし
      NG
      ワイヤハーネスおよびコネクター修理または交換
      OK
      次の手順へ

手順6
ワイヤハーネス点検(スキッドコントロールコンピュータASSY−ブレーキアクチュエータASSY)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. IGスイッチをOFFにして、スキッドコントロールコンピュータASSYおよびブレーキアクチュエータASSYのコネクターを切り離す。

  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、スキッドコントロールコンピュータASSYのA17(AST)端子⇔ブレーキアクチュエータASSYの17(AST)端子間のワイヤハーネスの導通およびボデーアースとの絶縁を点検する。


  3. 基準
    端子間・・・・・・・・・・・・・・・・導通あり
    端子⇔ボデーアース間・・・導通なし
      NG
      ワイヤハーネスおよびコネクター修理または交換
      OK
      次の手順へ

手順7
スキツドコントロ-ルコンピユ-タASSY点検(R+,SR,AST)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、スキッドコントロールコンピュータASSYの各端子⇔ボデーアース間の電圧を点検する。

  2. ■ 注 意 ■
    コネクターをスキッドコントロールコンピュータASSYに接続した状態で、ワイヤハーネス側コネクターの裏側から点検する。


    基準値
    点検端子
    測定条件
    電圧値[V]
    D14(R+)⇔ボデーアース
    IGスイッチON
    10−14
    D11(SR)⇔ボデーアース
    IGスイッチON後、約1.5秒以上経過時
    1以下
    A17(AST)⇔ボデーアース
    IGスイッチON後、約1.5秒以上経過時
    10−14
      NG
      スキツドコントロ-ルコンピユ-タASSY交換
      OK
      次の手順へ

手順8
DTC再確認
  1. ダイアグノーシスコードを消去後、再出力する。(要領はXX-XXX 参照)

  2. 異常コード
    正常コード
      B
      異常なし
      A
      スキツドコントロ-ルコンピユ-タASSY点検および交換