DTC P1126/89 電スロ用電磁クラッチ異常

準備品一覧

回路説明

マグネットクラッチはスロットルモータとバルブ間に取り付けられており、スロットルモータはマグネットクラッチを通してスロットルバルブを開閉しています。電子スロットルコントロールシステムに異常がある場合、スロットルモータによってスロットルバルブが作動しないようにマグネットクラッチがスロットルバルブからスロットルモータを切り離す。このDTCが記録された場合、エンジンコントロールコンピュータがスロットルモータとマグネットクラッチに送られる動力を遮断し、スロットルバルブがリターンスプリングによって所定の開度に戻る。しかしながら、スロットルバルブの開度はアクセルケーブルを通してアクセルペダルによってある程度開くことができる。

DTC No.
DTC検出条件
1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他
トラブルエリア
P1126/89
1.イグニツシヨンスイツチON
2.マグネットクラッチ回路の導通または短絡
3.0.8秒以上
4.1トリップ
  • ワイヤハーネスまたはコネクタ(マグネットクラッチ系統)
  • マグネットクラッチ
  • エンジンコントロールコンピユータ

配線図

(配線図はXX-XXX 参照)

□ 参 考 □
S2000を使用してフリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録してあり、それらの情報がトラブルシュートする際に役立つ。

点検手順

手順1
マグネツトクラツチ単体点検(抵抗点検)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. スロツトルコントロールモータを取りはずす。

  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、3−4端子間マグネツトクラツチの抵抗を読み取る。


  3. 基準値
    0.8−1.0Ω
      NG
      マグネツトクラツチ交換
      OK
      次の手順へ

手順2
ワイヤハーネスまたはコネクタ点検(ECU−マグネツトクラツチ)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. エンジンECUコネクタAを切り離す。

  2. スロットルモーターのコネクタを切り離す。

  3. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エンジンECU⇔スロツトルモータ間の導通を点検する。(端子配列はXX-XXX 参照)

  4. 点検端子エンジンECU⇔マグネットクラッチ
    基準
    A20(CL+)−3(CL+)
    導通あり
    A20(CLー)−4(CL−)
    導通あり
  5. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エンジンECU⇔ボデーアース間の短絡を点検する。(端子配列はXX-XXX 参照)

  6. 点検端子エンジンECU⇔マグネットクラッチ
    基準
    A20(CL+)−ボデーアース
    導通なし
    A20(CLー)−ボデーアース
    導通なし
      NG
      ワイヤハーネスまたはコネクタ修理または交換
      OK
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検および交換