DTC P1656/39 OCV系統

準備品一覧

回路解説

(回路説明は05-199 参照)

DTC No.
DTC検出条件
1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他
トラブルエリア
P1656/39
1.IGスイッチON
2.オイルコントロールバルブ回路断線または短絡
3.1秒以上
4.1トリップ
  • オイルコントロールバルブ+B電圧
  • オイルコントロールバルブ
  • ワイヤハーネスまたはコネクタ(オイルコントロールバルブ系統)
  • エンジンコントロールコンピユータ

配線図

点検手順

□ 参 考 □
S2000を用いてフリーズフレームデータを読み取る。これはフリーズフレームデータが不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録しているからであり、それらの情報がトラブルシュートする際に役立つ。

手順1
エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検(電圧点検)

SST
09991-60101
09991-60300
  1. 出力波形点検

  2. □ 参 考 □
    S2000のオシロスコープ機能を使用することにより、エンジンコントロールコンピュータ−カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブ間の機能点検を実施することができます。

    1. エンジンコントロールコンピユータコネクタA9(OCV+)端子−A8(OCV−)端子間にS2000を接続する。(端子配列は05-102 参照)

    2. S2000をオシロスコープ機能にセットする。

    3. 項目
      内容
      測定端子
      OCV+−OCV−
      計器セット
      5V/DIV、1ms/DIV
      測定条件
      暖機後、アイドル回転時
      □ 参 考 □
      • 掲載のオシロスコープ波形は参考例であり、ノイズ、チャタリング波形などは省略してあります。
      • エンジン回転数が高くなるにつれて、波形幅は短くなる。

      NG
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検および交換
      OK
      次の手順へ

手順2
ワイヤハーネスまたはコネクタ点検(エンジンECU−OCV)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. カムシヤフトタイミングオイルコントロールバルブコネクタを切り離す。

  2. エンジンコントロールコンピユータAコネクタを切り離す。

  3. SSTを使用して、エンジンコントロールコンピユータコネクタA9(OCV+)端子−カムシヤフトタイミングオイルコントロールバルブ1端子間の導通を点検する。(端子配列は05-102 参照)


  4. 基準
    導通あり
  5. SSTを使用して、エンジンコントロールコンピユータコネクタA9(OCV+)端子−エンジンコントロールコンピユータコネクタC1(E1)端子間の短絡を点検する。(端子配列は05-102 参照)


  6. 基準
    導通なし
  7. SSTを使用して、エンジンコントロールコンピユータコネクタA8(OCV−)端子−カムシヤフトタイミングオイルコントロールバルブ2端子間の導通を点検する。(端子配列は05-102 参照)


  8. 基準
    導通あり
  9. SSTを使用して、エンジンコントロールコンピユータコネクタA8(OCV−)端子−エンジンコントロールコンピユータコネクタC1(E1)端子間の短絡を点検する。(端子配列は05-102 参照)


  10. 基準
    導通なし
      NG
      ワイヤハーネスまたはコネクタ修理または交換
      OK
      カムシヤフトタイミングオイルコントロ-ルバルブASSY交換