DTC P1520 ストップランプスイッチ断線・ショート

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回路解説

ブレーキペダルの操作状態をストツプランプスイツチが検出しエンジンコントロールコンピユータに出力する。ストツプランプスイツチは、ブレーキペダルブラケツトに取り付けられており、ワイヤハーネスを介してエンジンコントロールコンピユータに接続されている。

DTC No.
(SNOW)
DTC検出条件
1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他
トラブルエリア
P1520
(51)
1.イグニツシヨンスイツチON
2.ストツプランプスイツチからの信号が入力されない(断線またはショート)
3.0.5秒以上
4.1トリップ
  • ストツプランプスイツチASSY
  • ワイヤハーネスおよびコネクタ(ストツプランプ信号系統)
  • エンジンコントロールコンピュータ

回路図

手順1
S2000データ読み取り

SST
09991-60101
09991-60300
  1. S2000を使用して、画面表示に従って操作を行い、「ECUデータモニター」画面を表示させて点検する。


  2. 基準
    ECUデータモニターの参考値が正常であることを確認する

    [システム選択画面:TCCS→データモニター]

    点検条件
    参考値
    異常の点検項目
    ブレーキペダル
    離→踏
    OFF→ON
    • ストップランプスイツチASSY
    • エンジンコントロールコンピユータ(ST1-端子信号)
      OK
      常時発生しない問題の点検
      NG
      次の手順へ

手順2
ワイヤハーネスまたはコネクタ点検(ストツプランプスイツチASSY−バツテリ)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. ストツプランプスイツチASSYのコネクタを切り離す。

  2. IGスイッチをONにする。

  3. SSTを使用して、ストツプランプスイツチASSYのワイヤハーネス側コネクタ3(B)および2(B)⇔ボデーアース間の電圧を測定する。


  4. 基準値
    10ー14V
      NG
      ワイヤハーネスまたはコネクタ修理または交換
      OK
      次の手順へ

手順3
ストツプランプスイツチASSY単体点検

SST
09082-00030
09083-00150
  1. 導通点検

    1. SSTを使用して、シャフトを押し込まないときの各端子間の導通を点検する。


    2. 基準
      端子番号
      基準
      1端子⇔2端子間
      導通あり
      3端子⇔4端子間
      導通なし
    3. SSTを使用して、シャフトを押し込んだときの各端子間の導通を点検する。


    4. 基準
      端子番号
      基準
      1端子⇔2端子間
      導通なし
      3端子⇔4端子間
      導通あり
      NG
      ストツプランプスイツチASSY交換
      OK
      次の手順へ

手順4
ワイヤハーネスまたはコネクタ点検(ストツプランプスイツチASSY−エンジンコントロールコンピユータ)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. IGスイツチをONにする。

  2. SSTを使用して、エンジンコントロールコンピユータコネクタE11(STP)端子およびE15(ST1−)端子−C1(E1)端子間の電圧を測定する。(端子配列は05-102 参照)


  3. 基準値
    測定端子
    シャフトの状態
    基準値
    ST1ー⇔E1
    シャフトを押し込まない→シャフトを押し込む
    0−1.5V→10.5−14.0V
    STP⇔E1
    シャフトを押し込まない→シャフトを押し込む
    10.5−14.0V→0−1.5V
      NG
      ワイヤハーネスまたはコネクタ修理または交換
      OK
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検および交換