シリンダーヘッド

カムジャーナル部を分離した2分割構造とし,シリンダーヘッド本体の構成を簡素化することにより軽量化およびサービス性の向上をはかりました。
ペントルーフ形燃焼室を採用し,スパークプラグを燃焼室のほぼ中央に配置して燃焼効率・耐ノック性の向上をはかりました。また,バルブ挟み角を狭角の25.6°とし燃焼室のコンパクト化を実現しました。
ポート形状はVバンク内側に吸気,外側に排気を配置した効率のよいクロスフローとしました。インテークポートは細径独立構造,エキゾーストポートはサイアミーズ構造を採用し,低中速トルクの向上をはかりました。また,縦型インテークポートとし,ポート出口下側に切り欠きとエッジを設けることにより高タンブル高吸気効率を実現しました。
バルブ軸径・バルブガイド外径を細径化することにより吸気抵抗の低減をはかりました。
シリンダーヘッドボルトの締め付けは,塑性域締め付けを採用し軸力の安定化をはかりました。