ECT制御(コンピューター)
●
エンジンコントロールコンピューターと一体式のトランスミッションコントロールコンピューターを採用しました。
●
各センサーからの信号をもとに,ニュートラル制御,NAVI・AI-SHIFT制御などの最新制御を行い,滑らかな変速特性を実現しています。
エンジンコントロールコンピューター(トランスミッションコントロールコンピューター一体)
構成部品と機能
構成部品
機 能
トランスミッションソレノイドS1
1-2変速時に作動します。SL1圧の油路を切り替えます。
トランスミッションソレノイドS2
2-3,5-6変速時に作動します。
トランスミッションソレノイドS3
3-4変速時に作動します。
トランスミッションソレノイドS4
4-5変速時に作動します。SL1圧の油路を切り替えます。リバースシーケンスバルブを切り替えます。
トランスミッションソレノイドSR
C4クラッチ,B1ブレーキの切り替えを行います。
リニアソレノイドSLT
ライン油圧制御,アキュームレーター背圧制御を行います。
リニアソレノイドSLU
ロックアップ制御を行います。
リニアソレノイドSL1
クラッチ油圧制御,アキュームレーター背圧制御を行います。
リニアソレノイドSL2
ブレーキ油圧制御を行います。
入力軸回転数センサー
トランスミッションのインプット回転数を検出します。
出力軸回転数センサー
トランスミッションのアウトプット回転数を検出します。
油温センサー
トランスミッション油圧制御回路内の油温を検出します。
水温センサー
エンジン水温を検出します。
スロットルポジションセンサー
スロットルバルブ開度を検出します。
ストップランプスイッチ
ブレーキペダルのON,OFF状態を検出します。
ニュートラルスタートスイッチ
トランスミッションのシフトレンジを検出します。
ECTパターンセレクトスイッチ
SNOWモード,POWERモードを選択します。
シフトポジションインジケーター
(コンビネーションメーターに内蔵)
使用中のシフトポジションをドライバーに知らせます。
シーケンシャルシフトインジケーター
(コンビネーションメーターに内蔵)
シーケンシャルモード時のシフトレンジ(1st~6th)の表示によってドライバーに知らせます。
PWRインジケーター
(コンビネーションメーターに内蔵)
ECTパターンセレクトスイッチがPOWERモードであることをランプの点灯によってドライバーに知らせます。
SNOWインジケーター
(コンビネーションメーターに内蔵)
ECTパターンセレクトスイッチがSNOWモードであることをランプの点灯によってドライバーに知らせます。
クルーズインジケーター
(コンビネーションメーターに内蔵)
クルーズコントロールを実施中であることをランプの点灯によってドライバーに知らせます。
エンジンコントロールコンピューター
(トランスミッションコントロール コンピューター一体)
各センサーからの信号をもとに,エンジン-トランスミッション総合制御,トランスミッション制御を行います。システム異常時のサービス性として,ダイアグノーシスモードおよびフェイルセーフ機能を備えました。
DLC3
診断ツールを接続し操作することにより,ダイアグノーシスコード,コンピューターのデータを読み出すことができます。
クラッチ トゥ クラッチ変速制御
・
5⇔6変速制御にクラッチ トゥ クラッチ変速制御を採用しました。これにより5⇔6変速でワンウェイクラッチの廃止が可能となり,小型・軽量化を実現しました。
・
エンジントランスミッションコントロールコンピューターからの信号により制御されるリニアソレノイドバルブSL1およびSL2の出力油圧により,コントロールバルブをコントロールして,C3クラッチおよびB2ブレーキの油圧をそれぞれ直接制御しています。
・
アップ・ダウンシフト:入出力軸回転数,エンジントルクなどの情報を基にして,解放するクラッチと係合するクラッチを,それぞれ最適な油圧およびタイミングで制御することにより,あらゆる運転状況下において優れた変速特性を実現しました。
アップ・ダウンシフト
遠心油圧キャンセル機構付きクラッチ
・
高い応答性が要求される2-3,3-4,4-5速および5-6速の変速時に,係合・解放を行うC1,C2,C3およびC4クラッチ機構部に遠心油圧キャンセル機構を採用して,高いレスポンスと滑らかな変速特性を実現しました。
・
クラッチ部回転数の上昇に伴いクラッチ内のオイルに遠心力が作用して油圧が上昇し係合が早期に行われます。それに加え,入力側と出力側の回転差により変速ショックが発生することがあります。そこで,クラッチ機構部のピストン油圧室に対向したキャンセル油圧室を設定し,ピストンに同じ大きさで逆向きの遠心油圧力を作用させ,その影響を排除しています。
ライン油圧制御
・
リニアソレノイド(SLT)を用い,エンジン側からのエンジントルク情報をもとにライン油圧が最適となるように制御します。
・
ライン油圧をエンジン出力や状況に応じて高精度にきめ細やかな制御をすることが可能になり,優れた変速特性を実現します。
クラッチ油圧の直接油圧制御
・
入力軸回転数センサーなどの各センサーからの信号を基に,クラッチ油圧をエンジン出力および走行状態に応じてリニアソレノイドバルブ(SLT・SL1)できめ細かく制御することで,よりなめらかな変速を実現しました。
ニュートラル制御
・
ニュートラル制御を新採用しました。
・
ニュートラル制御は停車時(Dレンジ状態),エンジンとトランスミッションの結合を切り離す(自動変速機内部の発進クラッチを半解放する)事により,エンジン負荷を軽減し,停車時の燃費向上をはかっています。
制御システム
ニュートラル制御のフェイルセーフ機能
・
以下のセンサー,リニアソレノイドが異常を検知した場合,ニュートラル制御を終了または実行しません。
フェイルセーフ機能一覧
異常検知箇所
フェイルセーフ処理
出力軸回転数センサー,タービン回転数センサー
A/Tの出力軸回転数とタービン回転数により判断
マスターシリンダー圧力センサー(VSC付き)
通常出力される範囲外で異常と判定
シフトポジションスイッチ P.R.N.D.S
P,R,N,D,Sスイッチによって異常検知
リニアソレノイドSL1,リニアソレノイドSL2,
トランスミッションソレノイドSR
タービン回転数とAT入力軸回転数によりクラッチの係合,
および解放異常検知
踏力検出SW(VSCなし)
踏力検出SWとストップランプSWの状態を比較し異常と判定
減速時ダウンシフト制御
・
フューエルカット制御を最大限継続させることで低燃費を実現する減速時ダウンシフト制御を新規採用しました。
・
減速ダウン制御では6速状態でフューエルカットが復帰する前に6-5速ダウン,5-4速ダウンシフトを行います。これによりフューエルカット状態を維持し,低燃費化を実現しています。
変速およびロックアップ制御
・
シフトポジション,車速,スロットル開度および走行状態に応じ,変速点制御(AI-SHIFT制御を含む),ロックアップ制御 (フレックスロックアップ制御を含む)を行います。
シフトポジションと変速段,ロックアップパターン
レンジ(ギヤ段)
変速パターン
D,6
1st←→2nd←→3rd
*1
←→4th
*1
←→5th
*2
←→6th
*2
5
1st←→2nd←→3rd
*1
←→4th
*1
←→5th
*2
4
1st←→2nd←→3rd
*1
←→4th
*2
3
1st←→2nd←→3rd
2
1st←→2nd
1
1st
参 考
*1
フレックスロックアップ作動(3rd,4thは加速時フレックスロックアップのみ)
*2
ロックアップまたはフレックスロックアップ作動
変速段・ロックアップ・AI-SHIFT制御作動条件
4th
5th
6th
ロックアップ
AI-SHIFT
シフトポジション
4,5,6,D
5,6,D
6,D
4,5,6,D
D
エンジン 水温
47℃未満
49km/h以上
51km/h以上
51km/h以上
×
×
47℃以上
○
51km/h以上
51km/h以上
×
×
55℃以上
○
○
○
×
×
60℃以上
○
○
○
○
○
参 考
*
1st~3rdは作動制限なし
フレックスロックアップ制御
・
最先端の制御理論であるH∞(エッチインフィニティ)制御理論を駆使することにより,ロックアップクラッチに微妙な滑りを安定して継続させることが可能となりました。この結果,広い領域でのロックアップ作動が可能となり,優れた燃費特性を実現しました。
・
フレックスロックアップ作動領域は,6~3速としました。
・
低中速領域では所定量の微少滑り回転をロックアップクラッチに与えることで,トルクコンバーターの伝達効率を確保し,優れた燃費特性を実現しています。
・
アクセルOFF時にも,アクセルON時と同様にロックアップクラッチを微妙に滑らせ,エンジンのフューエルカット領域を拡大することができます。
フレックスロックアップ領域
フレックスロックアップ作動パターン
レンジ
1st
2nd
3rd
4th
5th
6th
D,S-6
×
×
○
○
<○>
<○>
S-5
×
×
○
○
<○>
S-4
×
×
○
○
参 考
○:作動,×:非作動,<>:減速フレックスロックアップ作動
AI-SHIFT制御(AI:Artificial Intelligence 人工知能)
・
オートマチックトランスミッションの変速段は,車速とエンジンのスロットル開度をパラメーターとするシフトパターンによって決定されます。変速線の切り替えはドライバーがスイッチ操作をすることで「ノーマル」「SNOW」「POWER」等のシフトパターンを切り替えます。
・
AI-SHIFT制御では,このスイッチ操作によるシフトパターンの切り替えに加え「道路の状況」「ドライバーの意思」に適応して自動的にシフトパターンを切り替えます。これにより高次元での快適な走りを実現しています。
・
なお,AI-SHIFT制御はアクセル・ブレーキ操作の情報をもとにDレンジでのみ行われ,S(シーケンシャル)モードに切り替えるとAI-SHIFT制御はキャンセルされます。
登降坂変速制御(AI-SHIFT制御)
・
一般的なオートマチックトランスミッションでは,登り坂で加減速を行うと,条件によってはアップシフト⇔ダウンシフトが頻繁に行われる場合がありました。また,下り坂ではアクセルが全閉に近い状態でアップシフトが行われるため,低い車速でも早くアップシフトしてしまい,エンジンブレーキが働きにくい状況になる場合がありました。
・
登降坂変速制御では,スロットル開度,車速などにより,登り坂・下り坂を判定し,登り坂(勾配約5%以上)では常に最適な駆動力が得られるように不要なアップシフトを抑制し,下り坂(勾配約6%以上)では最適なエンジンブレーキが得られるようにブレーキ信号ONで自動的にシフトダウンします。
ドライバー意志対応制御(AI-SHIFT制御)
・
アクセル操作,車両状態からドライバーの意思を推定し,スイッチ操作することなく,個々のドライバーに対応した違和感のないシフトパターンに切り替えます。
NAVI・AI-SHIFT
・
道路勾配情報およびナビゲーションシステムからの道路コーナー情報をもとに,6速,5速,4速,3速の中から適切な変速段を選択します。変速段は,トランスミッションコントロールコンピューター内に記憶されている変速段判定マップから導き出します。なお,NAVI・AI-SHIFT制御はアクセル・ブレーキ操作の情報をもとにDレンジでのみ行われ,S(シーケンシャル)モードに切り替えるとNAVI・AI-SHIFT制御はキャンセルされます。
ダウンシフト・アップシフト作動条件
シフト制御
条件(すべての条件が成立時,ダウン・アップシフトを実行)
ダウンシフト制御
ナビ画面内の「NAVI・AI-SHIFTする/しない」スイッチで「する」を選択
Dレンジ選択中で6速~4速ギヤで走行時
車速が約15km/hから約120km/h
車両が旋回(自転)していない
変速段判定マップでダウンシフト要求が発生する場合
アップシフト制御
道路状況,車両状況を判断した結果,アップシフト要求が発生する場合
車両が旋回(自転)していない
ギヤ段が3速の時→車速が100km/hを超えた場合
ギヤ段が4・5・6速の時→車速が120km/hを超えた場合
NAVI・AI-SHIFTの構成
・
NAVI・AI-SHIFTは,ナビゲーションシステムとトランスミッションコントロールコンピューターの相互通信および各種センサーからの情報を基に制御を行います。
NAVI・AI-SHIFTの非作動条件,制限事項など
・
下記の条件では制御を行いません。
NAVI・AI-SHIFTを行わない場合
ナビ画面内の「NAVI・AI-SHIFTする/しない」スイッチで「しない」を選択
シフトレバーがDレンジ以外
クルーズコントロール実施中
ギヤ段が3速の時→車速が約15km/h~100km/h以外
ギヤ段が4・5・6速の時→車速が約15km/h~120km/h以外
トランスミッションコントロールコンピューター,オートマチックトランスミッション部品(シフトソレノイド,車速センサー等),電子スロットルが故障した場合
NAVI・AI-SHIFTによるダウンシフトを行わない場合
車両が旋回(自転)している場合
VSCまたはTRCが作動している場合
下記の条件ではNAVI・AI-SHIFTが正常に実施されないことがあります。
タイヤがパンクした時
タイヤサイズが指定サイズと異なる場合
スペアタイヤ装着時
ナビゲーションシステムの道路情報と実際の道路形状が異なる場合
下記の条件では道路勾配情報のみ使用して制御し,コーナー情報を用いた制御は行いません。
ナビゲーションECUとエンジンECUの通信異常時
ナビゲーションシステムにDVD-ROMが入ってない場合
ナビゲーションシステムの測位精度が低下した場合
GPS電波の受信ができない場合
走行中の道路に隣接した道路があった場合
道路幅が狭い場合(国道,県道を除く)
ナビゲーションシステムの道路情報と実際の道路形状が異なる場合
ナビゲーションシステムで経路案内をしていない場合で,進路方向に案内交差点がある場合
道路勾配情報のみを使用した場合のダウンシフトマップ
NAVI・AI-SHIFTのフェイルセーフ機能
・
ナビゲーションシステムまたはECTシステムになんらかの異常が発生した場合,制御を中止するフェイルセーフ機能を設定しました。異常発生時には制御をただちに禁止,または道路勾配情報のみを利用した制御に切り替えます。
フェイルセーフ一覧
分 類
異常項目
処 置
トランスミッション
コントロール コンピューター
トランスミッションアウトプットスピードセンサー異常
NAVI・AI-SHIFT 禁止
ストップランプスイッチ信号異常
アクセル開度信号異常
トランスミッションソレノイド異常
ナビゲーションコンピューターとの通信異常
ナビゲーション
コンピューター
GPS異常
道路勾配情報のみを利用した制御に切り替え
ナビゲーション用車速信号異常
ジャイロ異常
DVD-ROM異常
トランスミッションコントロールコンピューター通信異常
スキッドコントロール
コンピューター
通信異常
NAVI・AI-SHIFT 禁止
潤滑オリフィス切替制御
・
極低温時の耐エア吸い性を確保するために潤滑オリフィス切替制御を新規採用しました。リバース以外の1st停止時のみ潤滑油量を低減します。
・
1st停止時は潤滑オリフィスのみとなり,その他の時は,2カ所ある潤滑オリフィスの1つまたは両方からも潤滑を供給します。
ダイアグノーシス機能
・
スピードセンサー,各ソレノイドなどの異常を検出した場合,コンビネーションメーターASSY内のチェックエンジンウォーニングランプを点灯させてドライバーに警告します。
・
ダイアグ診断ツールを使用することにより車両全体の故障診断を可能にしました。なお,詳細については修理書を参照してください。(新ダイアグツール“TaSCAN”対応車です。)
フェイルセーフ機能
・
センサー類および各ソレノイドに異常が発生した場合でも,運転性を大きく損なわないようにする機能です。詳細は修理書を参照してください。
フェイルセーフ機能一覧
異常箇所
機 能
出力軸回転数センサー(SP2)
出力軸回転数センサー(SP2)故障時,入力軸回転数センサー(NT)信号により変速制御を行います。
トランスミッションソレノイド
故障したソレノイドへの通電を停止し,正常なソレノイドのON・OFFにより変速を行います。また,全ソレノイドに異常が発生した場合は,機械的な油圧回路によるギヤ段となります。
油温センサー
5速,6速への変速禁止およびフレックスロックアップ制御を禁止します。
リニアソレノイド(SLU)
ソレノイドへの制御電流を停止してロックアップ制御を中止します。
リニアソレノイド(SLT)
ソレノイドへの制御電流を停止します。変速制御は通常制御されます。
関連部品
ストップランプスイッチ
●
ブレーキ信号を検出します。
ニュートラルスタートスイッチ
●
シフトレバーのポジションを検出します。
リニアソレノイドバルブ
●
クラッチ係合油圧制御用,ロックアップクラッチ制御用,ライン油圧制御用およびブレーキ係合油圧制御用としてそれぞれリニアソレノイドバルブを設定しました。
●
SLT,SLU,SL1,SL2共に吸引力を落とすことなく電磁部を小型化し,軽量化,低コスト化をはかりました。
機能
リニアソレノイドバルブ
機 能
クラッチ係合油圧制御用, ソレノイドバルブ№1(SL1)
・アキュームレーター背圧コントロール
・クラッチ圧コントロール
ロックアップクラッチ制御用, ソレノイドバルブ(SLU)
・ロックアップ圧コントロール
・フレックスロックアップ圧コントロール
ライン油圧制御用, ソレノイドバルブ(SLT)
・ライン圧コントロール
・アキュームレーター背圧コントロール
ブレーキ係合油圧制御用, ソレノイドバルブ№2(SL2)
・ブレーキ圧コントロール
トランスミッションソレノイドバルブ
●
変速段切り替え用として,トランスミッションソレノイドバルブS1,S2,S3,S4を,またオリフィス切り替え用トランスミッションソレノイドバルブSRを設定しました。
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各トランスミッションソレノイドバルブに従来よりも小型・軽量の3方向ソレノイドバルブを採用しました。また,低油温時にも対応した優れた応答性を実現しています。
●
先端部にストレーナーを装着することによって優れた信頼性を実現しています。
機 能
トランスミッションソレノイドバルブ
タイプ
機 能
トランスミッションソレノイドバルブS1
3方向式
・1-2シフトバルブの切り替え,SL1リレーバルブ切り替え
トランスミッションソレノイドバルブS2
3方向式
・2-3シフトバルブ,5-6シフトバルブの切り替え
トランスミッションソレノイドバルブS3
3方向式
・3-4シフトバルブの切り替え
トランスミッションソレノイドバルブS4
3方向式
・4-5シフトバルブの切り替え
トランスミッションソレノイドバルブSR
3方向式
・C4リレーバルブの切り替え ・B1リレーバルブの切り替え
油圧制御装置
●
軽量なアルミ合金製のバルブボデーを採用して上下4分割構成とし,ロワー側のバルブボデーにトランスミッションソレノイドおよびリニアソレノイドを取り付けました。
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トランスミッションソレノイドバルブS1,S2,S3,S4,SR先端にストレーナーを設定して,万一の異物混入に配慮しました。
入出力軸回転数センサー
●
トランスミッションのインプット回転数を検出するため,クラッチケース部に入力軸回転数センサー用ローターを設定しました。トランスミッションケースの左側に設けられたセンサーにより,入力軸の回転数(NT)をエンジンコントロールコンピューターに出力します。
●
トランスミッションに出力軸回転数センサー用ローターを設定しました。トランスミッションケースの右側に設けられた出力軸回転数センサーにより,出力軸回転数(SP2)をエンジンコントロールコンピューターに出力します。
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各センサーには,検出精度の高い電磁ピックアップセンサーを採用しました。ローターが回転することにより,検出用の突起とセンサーのエアギャップが変化するため,センサーのコイル部を通過する磁束が増減してコイル部に起電力が発生します。この発生電圧は突起とセンサーが近づく時と離れる時では逆向きとなるため,交流電力として現れます。
油温センサー
●
変速時の油圧制御用油圧センサーをバルブボデー内に取付けました。
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油温センサーは,昇温の安定したオイルポンプ吐出部にて油路内の油温を直接測定しており,より正確な油温の検出を可能にしました。
ECTパターンセレクトスイッチ
●
ECTパターンセレクトスイッチをシフトレバー左に配置しました。スイッチのON・OFFにより,POWERモードおよびSNOWモードを選択することができます。