パーキングブレーキ
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足踏み式パーキングブレーキを採用しました。
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パーキングブレーキケーブルの張力調整部をペダル部に配置し,点検および調整時のサービス性に配慮しました。
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パーキングブレーキASSYは,軽量・高性能なトグルレバー式デュオサーボを採用しました。
トグルレバー式パーキングブレーキの構造と作動
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トグルレバー式パーキングブレーキを採用し,アンカーを別体とすることで大幅な構成の簡素化・軽量化をはかりました。
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トグルレバー式パーキングブレーキは,ケーブルを引くことにより,レバーが支点1と2を中心に回り,シューが広がります。
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ライニングの引きずり防止のため,シューアンカーを浮動型とすることで信頼性の向上をはかりました。
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ケーブルとレバーとの結合をワンタッチで差込むことができる構造とし,サービス性に配慮しました。
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パーキングブレーキASSYの取り付けは,アクスルとナックル間へ挟み込んで固定する構造としました。
足踏み式パーキングブレーキペダルの構造
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パーキングブレーキペダル,セクター,ポール,レリーズレバー,ポールスプリングおよびテンションスプリングなどで構成されており,ペダル操作によりパーキングブレーキのロック・解除を行います。
足踏み式パーキングブレーキペダルの作動(作動前)
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ポールとセクターは噛み合わず,パーキングブレーキは解除されています。
足踏み式パーキングブレーキペダルの作動(ペダルロック時)
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パーキングブレーキペダルを踏むと,ペダルに固定されたセクターとポールが噛み合います。
十分に踏み込んだ位置でペダルを離すと,ケーブルの反力によりポールがスライドし,レリーズレバーを回転させます。すると,ポールスプリングが反転し,ポールには左回転方向の力,レリーズレバーには右回転方向の力が作用します。
これによりポールが固定され,パーキングブレーキペダルは踏み込み位置で保持されます。
足踏み式パーキングブレーキペダルの作動(ロック解除時)
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再度,パーキングブレーキペダルを踏み込むと,ポールスプリングの力によりポールが回転し,ポールとセクターの噛み合いが外れ,パーキングブレーキのロックが解除されてケーブルによりペダルが戻されます。
このとき,ペダルブラケットに設けられたレリーズレバー戻し部によりレリーズレバーが回転し,パーキングブレーキが作動前の状態に戻ります。