オートマチックトランスミッションASSY(A960E)  取り付け

準備品一覧



1. トルクコンバータASSY取り付け


    Z036300
  1. オートマチックトランスミッション取り付け面と、ドライブプレートのトルクコンバータ取り付け面との寸法Aを測定する。



  2. Z036057
  3. ケースとコンバータの合わせマークを合わせ、インプットシャフトのスプラインとタービンライナのスプラインをかん合させる。



  4. Z036066J01
  5. コンバータを時計回りに回転させながらステータシャフトのスプラインとステータのスプラインをかん合させる。

    ■ 注 意 ■
    約180°回転させる。



  6. Z036072J01
  7. コンバータを時計回りに回転させ、ケースのマークを合わせオイルポンプドライブギヤのキーとコンバータのキー溝をかん合させる。

    ■ 注 意 ■
    コンバータを押し付けながらマークを合わさない。



  8. Z036073
  9. トルクコンバータ取り付け後のハウジング端面からコンバータセットブロックまでの寸法を測定し、寸法Aより大きいことを確認する。

    基準値
    A+1mm以上



2. トランスミッション オイルクーラ取り付け
  1. 新品のOリング2個をトランスミッションオイルクーラに取り付ける。



  2. G021323
  3. ボルト3本で、トランスミッションオイルクーラをオートマチックトランスミッションに取り付ける。

    基準値
    T = 21 N・m{ 214 kgf・cm }



3. コントロールシャフト レバー RH取り付け


    Z036293
  1. ナットで、コントロールシャフトレバーをシフティングロッドと一体でニュートラルスタートスイッチASSYに取り付ける。

    基準値
    T = 16 N・m{ 160 kgf・cm }



4. エンジン マウンティング インシュレータ RR NO.1取り付け


    C104319
  1. ボルト4本で、エンジンマウンティングインシュレータRR NO.1をオートマチックトランスミッションに取り付ける。

    基準値
    T = 12 N・m{ 120 kgf・cm }



5. オートマチックトランスミッションASSY取り付け


    Z036178
  1. エンジン側にノックピンが付いていることを確認する。

  2. エンジンとオートマチックトランスミッションASSYを水平にしてノックピンとノックピン穴を合わせ、図の位置のボルト9本を締め付ける。

    基準値
    T = 71 N・m{ 724 kgf・cm } (A),(B)
    T = 37 N・m{ 277 kgf・cm } (C)

    ■ 注 意 ■
    1. トランスアクスルASSYを無理にこじらない。
    2. トルクコンバータが回転すること。

    □ 参 考 □
    1. ボルトA品番 91619-61250(首下長さ50mm)
    2. ボルトB品番 90119-12005(首下長さ70mm)
    3. ボルトC品番 90119-10260(首下長さ43mm)



6. ウォータバイパスホース取り付け


    Z035798
  1. クランプ2個でウォータバイパスホース2本をトランスミッションオイルクーラに取り付ける。



  2. Z035798
  3. ボルトでウォータホースホースクランプを取り付ける。

    基準値
    T = 20 N・m{ 204 kgf・cm }



7. ワイヤハーネス取り付け


    C106443J01
  1. ボルト3本で、ワイヤハーネスクランプをオートマチックトランスミッションASSYに取り付ける。

    基準値
    T = 10 N・m{ 102 kgf・cm }



8. コネクター取り付け


    C104744J01
  1. オートマチックトランスミッションを少し傾ける。



  2. C106442J01
    C104787
  3. ニュートラルスタートスイッチコネクター、トランスミッションワイヤコネクター、トランスミッションレボリューションセンサコネクター2個を取り付ける。

    □ 参 考 □
    トランスミッションワイヤコネクターは爪の接続音が鳴るまでレバーを上に押し上げる。



9. エンジン リヤマウンティング メンバ取り付け


    C104753
  1. ナット4個で、エンジンリヤマウンティングメンバをオートマチックトランスミッションに取り付ける。

    基準値
    T = 13 N・m{ 130 kgf・cm }



  2. C104745
  3. ボルト4本で、エンジンリヤマウンティングメンバを取り付ける。

    基準値
    T = 26 N・m{ 265 kgf・cm }



10. フロアシフト ギヤ シフティングロッド NO.1取り付け


    C104743
  1. ナットで、シフティングロッドNO.1をコネクティングロッドスイベルに仮付けする。



11. エキゾーストパイプ NO.1サポート ブラケット取り付け


    Z035795
  1. ボルト2本で、エキゾーストパイプサポートブラケットをオートマチックトランスミッションに取り付ける。

    基準値
    T = 43 N・m{ 438 kgf・cm }



12. ドライブプレート & トルクコンバータ セットボルト取り付け


    Z035794
  1. スタータを取りはずしたすき間からトルクコンバータセットボルト6本を取り付ける。

    基準値
    T = 41 N・m{ 420 kgf・cm }

    ■ 注 意 ■
    1. 位置決めボルトを最初に締め込む。
    2. 残り5本は均等に締め付ける。

    □ 参 考 □
    位置決めボルトは黒色。



13. スタータASSY取り付け


    A094953
  1. ボルト2本で、スタータASSYを取り付ける。

    基準値
    T = 58 N・m{ 591 kgf・cm }

  2. ナットで、B端子を接続する。

    基準値
    T = 9.8 N・m{ 100 kgf・cm }

  3. ターミナルキャップのカバーを取り付ける。

  4. コネクターをスタータASSYに接続する。



14. エキゾーストマニホールド LH取り付け


    A096590
  1. 新品のガスケットを介して、新品のナット6個でエキゾーストマニホールドLHを取り付ける。

    基準値
    T = 21 N・m{ 214 kgf・cm }

  2. コネクターをオキシジエンセンサに接続する。



15. プロペラ ウィズ センタベアリング シャフトASSY取り付け


    F048234
  1. エクステンションハウジングからSSTを取りはずす。

    □ 参 考 □
    トランスミッションフルードがエクステンションハウジングから漏れることがあるため、受け皿を用意しておく。

  2. プロペラシャフトASSYをエクステンションハウジングに挿入する。

    ■ 注 意 ■
    1. エクステンションハウジングオイルシールを傷つけない。
    2. プロペラシャフトASSYを取り付ける際、ユニバーサルジョイントなどに無理な力を加えない。

    □ 参 考 □
    ミッションジャッキ等で、プロペラシャフトASSYを支える。



  3. F048233
  4. ボルト2本およびワッシャ2個で、センタサポートベアリングを仮付けする。



  5. C104521J02
  6. プロペラシャフトASSYのフランジヨークとディファレンシャルコンパニオンフランジの合わせマークを合わせる。

  7. ボルト4本、ワッシャ4個およびナット4個で、プロペラシャフトASSYをディファレンシャルコンパニオンフランジに取り付ける。

    基準値
    T = 74 N・m{ 750 kgf・cm }



  8. C064778
  9. 図の寸法が12.5±1mmになり、かつセンタサポートベアリングブラケット中心線が、インタミディエイトシャフトASSY軸に対し、直角になるようにする。

  10. センタサポートベアリングのボルト2本を本締めする。

    基準値
    T = 49 N・m{ 500 kgf・cm }



16. ジヨイントアングル点検·調整
  1. 角度測定前に各部を次に示すような要領で落ち着かせる。

    1. 手で数回、プロペラシャフトを回転させる。

    2. ディファレンシャルにジャッキを当て、上下させる。

      ■ 注 意 ■
      測定は4柱リストまたはピットなどを使用して、なるべく接地状態に近い状態で行う。

  2. SSTを使用して、インタミディエイトシャフトASSY(図中A)とプロペラシャフトASSY(図中B)の取り付け角度を測定する。

    SST
    09370-50010  


    A - B
    3GR-FSE
    -1°06’ ± 30’
    4GR-FSE (2WD)
    1°07’ ± 30’
    4GR-FSE (4WD)
    0°25’ ± 30’



  3. SSTを使用して、プロペラシャフトASSY(図中B)とディファレンシャル(図中C)の取り付け角度を測定する。

    SST
    09370-50010  


    B - C
    3GR-FSE
    1°39’ ± 30’
    4GR-FSE (2WD)
    1°40’ ± 30’
    4GR-FSE (4WD)
    1°34’ ± 30’


    C083107

  4. 基準値外の場合は、センタサポートベアリング部の調整用ワッシャを適切なものに交換する。

    ■ 注 意 ■
    1. 左右の厚さは、同じものを使用する。
    2. 2枚のワッシャを重ねて使用しない。


    □ 参 考 □

    調整用ワッシャ 
    品番
    厚さ(mm)
    90201-10106
    2.0
    90201-10008
    4.5
    90201-10033
    6.5
    90201-10017
    9.0
    90201-10034
    11.0
    90201-10035
    13.5



17. フロントフロア ヒートインシュレータ NO.1取り付け
  1. ナット4個で、ヒートインシュレータを車両に取り付ける。

    基準値
    T = 5.4 N・m{ 55 kgf・cm }



18. エキゾーストパイプASSY FR取り付け
  1. コンプレッションスプリング点検



      A077857
    1. ノギスを使用して、コンプレッションスプリングの自由長を測定する。

      限度
      38.5mm

      □ 参 考 □
      限度以下の場合は、スプリングを新品と交換する。



  2. A102062J04
  3. エキゾースト パイプ ガスケット(エキゾースとパイプASSY  FR-エキゾーストテールパイプASSY間)取り付け

    1. 新品のガスケットをエキゾーストパイプASSY FRに手で入る位置まで挿入する。

    2. 木片をガスケットに当ててハンマーを使用して、エキゾーストパイプASSY FRのフランジ端面まで徐々に打ち込む。

      ■ 注 意 ■
      1. ガスケットの取り付け方向を間違えない。
      2. ガスケット外面を傷つけない。
      3. 一度はずしたガスケットは再使用しない。
      4. 排気管を取り付けることによってのガスケット押し込みは、絶対にしない。

  4. エキゾーストパイプASSY FR取り付け

    1. エキゾーストマニホールド側に新品のガスケットを介して、エキゾーストパイプASSY FRを、エキゾーストマニホールドとエキゾーストテールパイプASSYの間に取り付ける。

      基準値
      T = 62 N・m{ 632 kgf・cm } (エキゾーストマニホールド側)
      T = 43 N・m{ 438 kgf・cm } (エキゾーストテールパイプASSY側)



19. フロアパネル ブレース RR取り付け(グレードSパッケージ)


    C104829
  1. ボルト4本で、フロアパネルブレースRRを取り付ける。

    基準値
    T = 19 N・m{ 195 kgf・cm }



20. フロントフロア ブレース CTR取り付け


    C104834
  1. ボルト4本で、フロントフロアブレースCTRを取り付ける。

    基準値
    T = 7.4 N・m{ 75 kgf・cm }



21. オキシジエンセンサコネクター接続


    A103777J01
  1. オキシジエンセンサ(バンク2)のコネクターを接続する。



  2. A103776
  3. オキシジエンセンサ(バンク1)のコネクターを接続する。



22. コンソールボックスASSY取り付け


    B104250
  1. ボルト2本を取り付ける。



  2. B104249
  3. ボルト2本を取り付ける。



  4. B104251
  5. スクリュー3本で、コンソールボックスASSYを取り付ける。



23. コンソール リヤエンドパネル取り付け


    B104248J01
  1. ツメ4箇所およびクリップ2箇所をかん合させ、コンソールリヤエンドパネルを取り付ける。



24. コンソールパネル UPR取り付け


    B104247J01
  1. 各コネクターを接続する。

  2. クリップ4箇所をかん合させ、コンソールパネルUPRを取り付ける。



25. コンソールパネル UPR RR取り付け


    B104246J01
  1. 各コネクターを接続する。

  2. クリップ4箇所をかん合させ、コンソールパネルUPR RRを取り付ける。



26. コンソールボックス クッション NO.2取り付け(シートヒーターなし)


    B104644J01
  1. ツメ3箇所およびクリップ4箇所をかん合させ、コンソールボックスクッションNo.2を取り付ける。



27. コンソールボックス クッション NO.2取り付け(シートヒーター付き)


    B104643J01
  1. 各コネクターを接続する。

  2. ツメ3箇所およびクリップ4箇所をかん合させ、コンソールボックスクッションNo.2を取り付ける。



28. コンソールボックス クッション取り付け(シートヒーターなし)


    B104642J01
  1. ツメ3箇所およびクリップ4箇所をかん合させ、コンソールボックスクッションを取り付ける。



29. コンソールボックス クッション取り付け(シートヒーター付き)


    B104641J01
  1. 各コネクターを接続する。

  2. ツメ3箇所およびクリップ4箇所をかん合させ、コンソールボックスクッションを取り付ける。



30. シフトレバーノブ取り付け


    C104310
  1. フロアシフトレバーノブをシフトレバーに取り付ける。



31. グラブコンパートメント ドアASSY取り付け


    B104242J01
  1. ツメ2箇所をかん合させる。

  2. スクリュー<G>3本およびボルト<B>または<H>2本で、クラブコンパートメントドアASSYを取り付ける。



32. インストルメントパネル アンダカバー NO.2取り付け
  1. 各コネクターを接続する。

  2. ガイド部をフロアにある差込み口に合わせる。

  3. ツメ4箇所をかん合させ、インストルメントパネルアンダカバーNo.2を取り付ける。



33. インストルメントパネル フィニッシュパネル LWR取り付け


    B104240J02
  1. 各コネクターを接続する。

  2. ツメ5箇所およびクリップ4箇所をかん合させる。

  3. スクリュー<E>2本で、インストルメントパネルフィニッシュパネルLWRを取り付ける。



34. インストルメントパネル フィニッシュパネル エンド LH取り付け


    B104238J01
  1. クリップ2箇所をかん合させ、インストルメントパネルフィニッシュパネルエンドLHを取り付ける。



35. インストルメントパネル フィニッシュパネル エンド RH取り付け


    B104237J01
  1. クリップ2箇所をかん合させ、インストルメントパネルフィニッシュパネルエンドRHを取り付ける。



36. バッテリーマイナスターミナル接続


37. 冷却液補充
  1. 冷却液をラジエータ注入口よりあふれるまで注入する。[*1]

    □ 参 考 □
    ラジエータインレットホースおよびラジエータアウトレットホースを手で数回圧迫し、ラジエータ注入口の水位が下がるようであれば、追加注入する。

  2. ラジエータキャップを閉じる。

  3. ラジエータリザーブタンクに冷却水を上限まで注入する。



38. オートマチックトランスミッションフルード補充
  1. 車両状態の確認

    □ 参 考 □
    1. フルード温度が室温まで下がった状態で作業を行う。
    2. エンジン停止後、長時間(一晩)放置する。

  2. 作業内容の確認

    1. 下記の関連作業を参照し、手順に従い作業を行う。

      関連作業
      備考
      オイルパン脱着時
      フルード補充量大
      トランスミッションバルブボデーASSYをはずした時
      フルード補充量大
      トルクコンバータASSYをはずした時(オイルドレーン含む)
      フルード補充量大
      オイル漏れ、にじみ等の修理をした時
      フルード補充量小
      トランスミッションオイルクーラーを外した時
      フルード補充量小
      オイルシールをはずした時
      フルード補充量小

      □ 参 考 □
      作業内容によりフルード補充手順が異なる。



    2. G033065
    3. ボルト2本をはずし、トランスミッションケースカバーを取りはずす。(A960E)

    4. フルード補充量大の場合→フルードの補充[*1]へ

    5. フルード補充量小の場合→油温検出モード切り替え[*2]へ

  3. フルードの補充[*1]

    1. 車両をリフトアップする。



    2. G033753J01
    3. リフィルプラグを取りはずす。

    4. ソケットヘキサゴンレンチ6を使用して、オーバーフロープラグを取りはずす。



    5. G033782J01
    6. フルードがオーバーフロー部から出てくるまで、フルードをリフィル孔から注入する。

      ■ 注 意 ■
      注入するフルードはトヨタ純正オートフルードWSを使用する。



    7. G033778
    8. ソケットヘキサゴンレンチ6を使用して、オーバーフロープラグを仮締めする。

    9. フルードをリフィル孔より、規定量補充する。

      関連作業
      補充量(参照)
      (型式)
      A960E(3GR-FSE)
      A960E(4GR-FSE)
      A750H
      オイルパン脱着
      1.0L
      1.0L
      1.5L
      トランスミッションバルブボデーASSYをはずした時
      2.5L
      2.2L
      3.3L
      トルクコンバータASSYをはずした時(オイルドレーン含む)
      4.2L
      3.7L
      4.2L

      ■ 注 意 ■
      補充量は関連作業により異なる。



    10. G028234
    11. リフィルプラグを仮締めする。

    12. 車両をリフトダウンする。

  4. 油温検出モード切り替え[*2]

    1. IG ONにする。

    2. エアコンをOFFにする。

    3. IG OFFにする。



    4. C101492J04
    5. SSTを使用して、DLC3内の(13)TC←→(4)CGを短絡する。

      SST
      09843-18040  

    6. エンジンを始動する。

      ■ 注 意 ■
      エレクトリカルトランスミッタキーは必ずエレクトリカルキーホルダに取り付ける。



    7. C104320
    8. シフトレバーをPレンジからDレンジにシフトする。



    9. C104321
    10. シフトレバーをDレンジからSレンジにシフトする。



    11. C106445
    12. シフトレバーSレンジの状態から5→1→6(A750Hは4→1→5)まで操作した後、再びPレンジにシフトする。



    13. C104320
    14. 再び、シフトレバーをDレンジにシフトする。



    15. C104323
    16. シフトレバーDレンジの状態からN←→D操作を連続6秒以上繰り返す。

      ■ 注 意 ■
      N←→D操作は一回の操作を1.5秒以内に行う。



    17. C104756
    18. メータインジケータランプの[D]が2秒間点灯する。

      □ 参 考 □
      油温検出モード゙に切り替わると、メータインジケータランプの[Dの横の●]が2秒間点灯する。

    19. シフトレバーをPレンジにする。



    20. C101526J02
    21. フルード温度によってメータインジケータランプが点灯、消灯、点滅のいずれかの作動をする。

      ■ 注 意 ■
      1. フルード補充作業は、メータインジケータランプが点灯しているときに行う。
      2. メータインジケータランプが消灯している場合は、フルード温度の調整[*3]を行い、フルード温度を46°C-56°Cの間に調整する。
      3. メータインジケータランプが点滅している場合は、車両状態の確認後、フルード温度の低下を待ってから作業を行う。

  5. フルード温度の調整[*3]

    □ 参 考 □
    ATFウォーマを使用している為、フルード温度がエンジンの冷却液温度よりも早く上昇してしまい、通常暖機ではフルード温度がファーストアイドル終了前にフルード調整の適性温度を通過してしまう為、フルードレベルが調整できない。




      C101492J03
    1. DLC3内の(13)TC-(4)CG端子間を開放する。

    2. Pレンジでエンジン回転数2500/minを90秒間保持する。

    3. 20秒間アイドリング状態で放置する。

    4. 再びPレンジでエンジン回転数2500r/minを90秒間保持する。



    5. C104756
    6. メータインジケータランプ[Dの横の●]が点灯したらすぐに車両をリフトアップする。

  6. フルード量の確認

    □ 参 考 □
    フルードがオーバーフローした場合としない場合で、フルード調整方法が異なる。




      G033778
    1. ソケットヘキサゴンレンチ6を使用して、オーバーフロープラグを取りはずす。

    2. フルードの状態を確認する。

      □ 参 考 □
      1. オーバーフローとは、オーバーフローチューブよりフルードが流出する状態をさす。
      2. 流出したフルードが少ない場合は、オーバーフローチューブ内(約3cc)にたまったフルードが出ただけの可能性があるためオーバーフローしていないと判断する。

    3. オーバーフローする場合→フルード量の調整[*4]へ

    4. オーバーフローしない場合→フルードの再補充[*5]へ

  7. フルード量の調整[*4]

    ■ 注 意 ■
    排出されるフルードは高温のため、取扱いに十分気をつける。




      G033779
    1. 流出するフルードが細い流れになったことを確認し、ソケットヘキサゴンレンチ6を使用して、新品のガスケットを介してオーバーフロープラグを本締めする。

      基準値
      T = 20 N・m{ 204 kgf・cm }



    2. G028234
    3. 新品のOリングを介して、リフィルプラグを本締めする。

      基準値
      T = 39 N・m{ 400 kgf・cm }



    4. G033065
    5. ボルト2本でトランスミッションケースカバーを取り付ける。

      基準値
      T = 5.4 N・m{ 55 kgf・cm }

    6. 車両をリフトダウンする。

    7. IG OFFにして、DLC3からSSTを取りはずす。

  8. フルードの再補充[*5]



      G028234
    1. リフィルプラグを取りはずす。



    2. G033782
    3. フルードがオーバーフロー部から流出するまで、リフィル孔からフルードを注入する。

      ■ 注 意 ■
      注入するフルードはトヨタ純正オートフルードWSを使用する。



    4. G033779
    5. 流出するフルードが細い流れになったことを確認し、ソケットヘキサゴンレンチ6を使用して、新品のガスケットを介してオーバーフロープラグを本締めする。

      基準値
      T = 20 N・m{ 204 kgf・cm }



    6. G028234
    7. 新品のOリングを介して、リフィルプラグを取り付ける。

      基準値
      T = 39 N・m{ 400 kgf・cm }



    8. G033065
    9. ボルト2本でトランスミッションケースカバーを取り付ける。

      基準値
      T = 5.4 N・m{ 55 kgf・cm }

    10. 車両をリフトダウンする。

    11. IG OFFにして、DLC3からSSTを取りはずす。



39. 冷却液調整
  1. エンジンをサーモスタットが開弁するまで暖機する。

    □ 参 考 □
    暖機中にラジエータインレットホースおよびアウトレットホースを数回圧迫すること。

  2. エンジンを止め、冷却水が冷えるまで待ち、ラジエータキャップをはずして水位を確認する。

  3. 水位が下がってくる場合は、[*1]より繰り返す。

  4. 水位が下がらなくなったら、ラジエータリザーバタンクの冷却水を調整する。



40. 冷却液漏れ点検

■ 警 告 ■
やけどの危険を避けるため、エンジンとラジエータが熱い状態のときにはラジエータキャップをはずさないこと。液体と蒸気が圧力によって飛び出す。



    A094882
  1. 冷却液をラジエータに注入し、ラジエータキャップテスターを取り付ける。

  2. エンジンを暖機する。

  3. 137kPa{1.4kgf/cm2}までポンピングし、圧力が下がらないことを確認する。

    □ 参 考 □
    圧力が下がった場合は、ホース、ラジエータまたはウォータポンプに漏れがないかを確認する。外部への漏れがない場合は、ヒータコア、シリンダブロックまたはシリンダヘッドを確認する。



41. シフトレバー位置調整


    G033768J01
  1. ナットをはずし、シフティングロッドをコネクティングロッドスイベルから切り離す。



  2. G033158J01
  3. ニュートラルスタートスイッチのコントロールシャフトレバーを車両後方へ止まるまで押し、そこから2段階戻した位置(Nレンジ)にする。

  4. シフトレバーをNレンジに入れ、軽くRレンジ側に押した状態でナットを締め付ける。

    基準値
    T = 13 N・m{ 130 kgf・cm }

    ■ 注 意 ■
    シフトレバーを強く押しすぎない。

  5. 調整後、操作具合および作動を点検する。



42. シフトレバー位置点検
  1. IG ON状態で、ブレーキペダルを踏む。

  2. シフトレバーを各レンジにシフトする。このときシフトレバーが円滑に操作でき、各レンジに節度よく働き、ポジションインジケータが正確に指示することを確認する。

  3. エンジンを始動し、NからDレンジにシフトしたとき車両が前進し、Rレンジにシフトしたとき後退することを確認する。



43. 排気ガス漏れ点検


44. エンジン アンダカバー NO.2取り付け


45. エンジン アンダカバー取り付け


46. TaSCAN-AT学習値イニシャライズ
(要領は参照)


47. バッテリーターミナル脱着時の初期化
(要領は参照)